大学までバスと電車で通っている私ですが、毎日本を読みながら通学しています。今日の本はコードブルー。この本は幼い頃にドラマの再放送を見て、大好きになり親にねだって買ってもらいました。


今日、私がコードブルーの本を読んでいると涙が止まりません。特に感動しまくる場面でなくて、フェローのみんながミスをして落ち込むという初っ端から涙が止まらなかったです。


それはどんなにこれから勉強を頑張ったとしても、もう医者になるという夢は叶えられないからだと思います。


私は高3の時担任の先生、副担任の先生と3人での進路相談で

「医学部に行きたい」

と言いました。しかし、先生からは

「現役での医学部合格は冷静に考えて難しい。浪人は覚悟しないと無理。」

と言われました。


勉強は全くできず、一番得意な数学でやっと全国偏差値60前後。ほんとに嫌いな英語に至っては全国偏差値40。東大5人出るか出ないか、医学部10人出るか出ないかというレベルの学校において校内偏差値が50を超えたのは3年間で一回だけ。そりゃ先生もというか誰だってそう言います。


それに、私は3人兄弟の一番上で、下に2人も兄弟がいます。私は家族から何もできないと家族間の話のネタにされ育ってきました。どうしても浪人は無理だった。学校という家族から離れ、楽しく生きる世界が無くなり、一年家にこもって1人で勉強し続ける。しかも、どんなに必死に勉強しても、何年勉強しても受かるとは限らない。どうしても浪人する覚悟はできませんでした。


その時友達にオススメされたのが薬学部でした。薬学部なら国家資格は取れるから手に職があって安定だしと。薬学部の6年間は長いけど、でもその6年を私は医学部に行くために勉強しても受かるとは限らない。私は医学部というか、長年の自分の夢から逃げて薬学部に進学したんです。


大学に入学して、色々な人を見て、この大学に通うのはどうなんだろう?と色々考えました。それでも仲の合う友達が見つかり、6年間頑張ろうと思っていました。


医者になったらずっと患者さんのこと考えてなきゃ行けない。医者になったとしてもずっと勉強しなちゃいけない。医学部に入るだけがゴールじゃない。そこから乗り越えなきゃ行けないこともたくさんある。と自分にすごく言い聞かせていました。だけどどうしても医者になりたいと思ってしまう。


「どうして医者になりたいの?」

と先生たちに聞かれ、

「1人でも多くの人を自分の手で助けたい。」

そう答えました。

先生たちは

「医者にならなくても人を助ける方法はあるよ」

と言いました。確かに、薬剤師になっても人を助けることはできます。だけど医者になりたいと思ってしまう。


とここまで勢いで書いているわたしですが、勇気なんてないんです。親に学費出してもらってて、安くないのに出してくれてて、私は「医学部行きたいから薬学部辞めたい」と言えません。


今も私は親のせいにして言えないとか言ってるけどほんとは薬学部という大学生という世間と繋がってる状況を切って世間から見たらただのニートになって医学部への浪人生活をやり切れる自信がないんです。


ほんとに私って何もできないよね。みんな思ってるのは分かるけど、自分が一番思うんだよ。