今日は特に煙たかった


息苦しさってやつが気持ちよくも思えた



だから

暇さえあれば葉巻じゃなくて紙巻きを吸ってた

葉巻って気分じゃなかった



生温いような風で花びらは舞い上がってた



何度目かの春もこんな事を考えていたんだっけって遠いような記憶を思い出してた



もともと煙草なんてものを吸いだしたのも

こんな事のためだった



忘れねばこそ思い出さず



でもいつからかそれが当たり前になって


葉巻の匂いと香水の匂いが好きとまで言われたこともあったかな



希釈された意義でも


左手の人差し指みたいに


ちゃんと束縛してくれてる





今日もこの煙が何処に行ってしまうのか


ぼんやり考えてたけど



1箱空けて諦めた


フェルマーの悪戯みたいな気がした