書こうか、書かまいか・・・。
 
悩みましたが。
 
避けては通れない。
 
なので、書きます。
 
先週のブログで、ノルンにてB級イントラを受検したすももさんが
 
3月22日 11時59分
 
天に召されました。
 
Bイントラを受検して僅か、10日後です。
 
あまりにも早い旅立ちです。
 
彼女が闘った病は「悪性黒色腫」というほくろの癌。
 
癌の中で、もっとも悪性度が高く、進行速度もハンパじゃないんです。
 
しかも、発見したのが昨年の夏。
 
既にリンパ節に転移しており、秋に根治を目的とした腫瘍摘出手術を受けました。
 
手術は無事に成功して、現代の医学で解る限りの検査ではすももさんの体内からがん細胞が発見出来ないという状況で、このまま再発しなければ数年後には完治となる状況でした。
 
再発を予防する治療をシーズン前、シーズン中受けていましたし、骨盤内のリンパ節を再発予防の為に取ってしまった為に、足が酷い「リンパ浮腫」になり、パンパンに腫れあがる状況に。
 
しかし、彼女はそれくらいの事でメゲることなく、どうにかしてスノーボーダーとして復活したいと頑張り、様々な努力をして、なんとか雪の上に戻ってきたんです。
 
入院中はDVDをみて、イメトレに励み、自分なりにスノーボードの運動理論を組み立て直しました。
 
シーズン中に一緒に滑った時にみた、すももさんの滑りは確実に進化していました。
 
苦手な、ショートも克服しつつある感じでした。
 
普通の人間の考えなら、スノーボードなんて来年も出来るんだから治療に専念して欲しいと思うに違いない。
 
しかし、すももさんの病は「悪性黒色腫」しかもステージ3b。つまり、末期癌の一歩手前で5年生存率は40~50%
 
自分の病気を、おそらく凄く調べたと思う。
 
この生存率の確率は、悪性黒色腫の一般的な部位に出来た場合の数値。
 
一般的には手のひら、足の裏に出来るんです。その場合のリンパ節転移の確立で、すももさんの場合は変わった場所に出来たので、この確立より更に下がるんです。
 
つまり、すももさんは「自分には時間が無い」と悟っていたと思います。
 
勿論、希望は持って治療は受けていたし、来年も再来年も滑る気だったと思います。
 
でも、内心はかなりの恐怖だったと思います。
 
俺自身も、癌になりステージ3cです。末期の手前から復活できて今があるんですが、常に再発の事を考えています。再発しない人生。再発して死ぬ人生を考えてます。
 
だから、今のシーズンを大切にしたいんです。
 
きっと、すももさんも来るどうか解らない来シーズンよりも、今シーズンに掛けていました。
 
そんな、心、体、共に極限状態でのスノーボード。
 
ハンパないです。
 
そして、先月の後半。
 
すももさんの誕生日に非情にも再発が解りました。
 
肺と肝臓にも転移。
 
悪性黒色腫で内臓に転移するとう事はステージ4。
 
末期がんになります。
 
10年生存率0%、5年生存率10%未満、7ヶ月生存率40%。
 
こんな、数値みせられて自分だったどう思いますか?
 
それでも、彼女はB級イントラを諦めなかった。
 
最後まで、スノーボーダー、インストラクターとして活きたかった。
 
ノルン検定直前に、抗がん剤治療をうけて・・・。
 
再発した腫瘍が神経を圧迫して激痛なのを、医療用麻薬を処方してもらって・・・。
 
医療用麻薬を服用すると、痛みは楽になるそうですが、意識は朦朧し後ろ足はしびれて感覚ないんだそうです。
 
しかも、後ろ足は酷い浮腫で可動域も狭い状態です。
 
イメージ 1
これが、ノルンのB級でフリーランが終わってJAMの所に来てくれた時の写真。
 
末期がん患者の魂の滑です。
 
これが、「奇跡」ってヤツなんだと思う。
 
もう、自分では後ろ足にバインを装着する事が出来なく、旦那さんが装着してました。
 
前日、検定1日目はゲレンデまで歩く事もままらない状況。
 
でも、諦めない。
 
JAMは2日目だけ応援に行きました。
 
検定が終了して、センターハウスに戻る時の最後の落ち込みでのすももさんのショートは、今までみたすももさんのショートの中で一番の滑りでした。
 
検定後に掴んだって感じで、思わず「ショート。掴んだでしょう!」って言ってしまったくらい。
 
本人も体調が良ければ、明日から開催されるエーデルでのB級イントラに参加して。
 
さらに、体調が良ければハンテクにも家族で参加したいって言ってました。
 
エアーが終わった時に最高の笑顔を見せてくれて、最高のショートで降りて、センターハウスで4人でのんびり4時間以上も、ランチしたり馬鹿話して盛り上がって。
 
この調子なら、病気の方でも奇跡を起こすって思いました。
 
しかし、翌日から体調がどんどん悪化し、食事が喉を通らなくなり、腫瘍が神経を圧迫しているので激痛に耐えながら。
 
ノルンで今の自分の精一杯の滑りが出来たので満足したそうで、その後は滑りたいとは一言も言わなかったそうです。
 
最後の夜は自宅で、旦那さん、子供2人と素晴らしい時間を過ごせた様です。
 
夫婦二人三脚で闘ったんですが、現代の医療ではすももさんの病気を治す事は出来ませんでした。
 
ただただ、残念で、悔しくて仕方がありません。
 
旦那さん、子供、すももさんの両親の気持ちを考えると辛いですが。
 
一番は、もっともっと活きたかったすももさん自身の気持ちを考えると言葉が見当たりません。
 
もっともっと、滑りたかったし、最後の1本まで進化していたし、子供成長も楽しみだったし、旦那さんと共にヨボヨボに歳を重ねたかっただろうし・・・・。
 
明日が、お通夜。
 
だいテクです。
 
すももさんに、だいテクでる話していたので「すもも魂」で滑ってきます。
 
俺自身も、テク選のスタート位置にまた立ちたくって治療に耐えて来たので、きっと応援に来てくれていると信じています。
 
告別式には、結果を報告しますね。
 
俺にとって、すももさんは癌仲間でありスノーボード仲間という特別な存在でした。
 
きっと、今頃。
 
スノーボード馬鹿だけに、今日のエーデルの検定受検しちゃっている気がしてなりません。
 
いまから、天国で一緒に滑るのが楽しみです。
 
死は平等に訪れる通過点。
 
いつになるか解らないけど、きっと天国でNBメンバーでフリーランしたりテク選をしていると思う。
 
そのときのジャッジは多分、すももさんでしょう。
 
だって、天国で一番練習して巧くなり俺たちなんて足元にも及ばないレベルに達しているので・・・。
 
すももさん!お疲れ様でした。天国で良いバーン探しておいて下さい。
 
またいつの日か、一緒に馬鹿話しながら滑りましょうね!
 
旦那さん、子供たちは自動的にNBメンバーになりましたので、そっちで会うときに恥ずかしくない滑りを魅せられるようにメンバーと共に精進しますので、すももさんも滑りまくって下さい。
 
 あと、死んだくらいじゃ付き合いやめませんのでヨロシクお願いします。