そうだ、そんな事もあったっけ
お前に初めて会った時
お前の顔より先に私が見たのは
あの畳の上に揃えた両手だった

白くて細くて美しい指だった
それはしなやかで どこまでも静かだった
その時 私は心ひそかに決めた
この女性(ひと)と絶対結婚しようと 

 あれから50年たち
 懸命に私は貧しい愚痴をたたいた
 それでも貴方は いともつつましやかに
 優しく私を見ていてくれたっけ

  ありがとう ありがとう 金色に輝け50年!
  ありがとう ありがとう 金色に輝け50年!





そうよ、そんな事もあったわね
貴方と二人で登った比叡の山
あの時の貴方の大きな黒い靴と
力強い後ろ姿がうれしかった

それから30年目の秋でした
初めて私に買ってくれましたね
紫水晶のささやかな指輪
今でも 私のささくれだった左指で笑う

 あれから50年たち
 貴方の瞳は 深く悲しい瞳になりましたね
 だからこそ 貴方はいともたやすく
 強く弱く 私の肩を抱いてくれるのですね

  ありがとう ありがとう 金色に輝け50年!
  ありがとう ありがとう 金色に輝け50年!
  金色に輝け50年末!



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もう生きてゆけない 自分が大っ嫌いで
苦しみばかり 喰いちらかしてきたんだ
得体の知れない 不安が僕をおそい
打ち勝つほどの 勇気も失せてしまった

このまま空へ吸いこまれて いなくなっちまえば
僕が誰かも どこかも きっと全てが楽になる

悩み疲れて 涙も枯れて
転がる石を 僕は二つ拾った
「言いしれぬ痛み」と「言いしれぬ悔しさ」
両手のひらに なすりつけるように握った

生易しい言葉だらけで うんざりしてるだけ
しなびた心の 向こう側に きっと本当の「僕」がいる

 all right  all right  all right
 死んだふりして 生きてんのが 馬鹿馬鹿しくなる
 all right  all right  all right
 生きてるふりして 死んでんのも もうやめちまおう




ある朝日が昇り 川を下った
流れる水が 金色に光ってた
得体の知れない 疑いが砕け散った
思わず僕は 川に飛び込んだ

生き残ることに 図々しさまで感じてきたけど
しおれた心臓の鼓動さえ 愛おしく今高なる

 all right  all right  all right
 死んだふりして 生きてんのが 馬鹿馬鹿しくなる
 all right  all right  all right
 生きてるふりして 死んでんのも もうやめちまおう

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肩を寄せ合い 寒さをしのいだ
打ち震える白夜に
命も凍りついた


かすかに君の声が 聞こえた時
僕はしがみつくように
君を抱きしめた


悲しみを抱きしめた 二人の間に
生まれてくるものは
苦しみだけか


どこへ行けばいい どこへ立ち向かえばいい
僕たちは誰に道を
聞けばいい


なーんにもない この青い空に
遅れてきた
六月の鯉のぼり


しっかり寄り添い 雲を追いかけ泳ぐ
季節の風に挑む
二匹の鯉のぼり


明日僕はまた 壊れた船に乗り
君を守る そのために
海に出る


大好きだった君が 生きてゆくのなら
かわりにたとえ僕が
死んでもかまわない


限りなく続く この一本道を
ふりかえり ふりかえり
歩いてゆく


僕たちはいつになったら帰れるの
あの美しい故郷の
家に帰りたい


水平線を泳ぐ鯉のぼり
あの故郷に帰れる
日はいずこ



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