春待ちきれない街で
恋人達は出逢った
今にも届きそうな
空がそこにあった

ガラスケースの中で
二羽の小鳥を飼った
楽しい日々だけが
星空で輝いてた

彼は指輪を贈り 彼女は口づけくれた
幼いままの心で
二人は愛し愛されていた

若いからこそ できることだってあるさ
君と僕が 見た空は高すぎた
若いからこそ できることだってあるさ
わがまま気まま流れるまま



それが いつの日だろう
ガラスケースを破り
小鳥達は星空へ
はばたいて飛んでった

愛と迷いと夢が
彼女の肩をすりぬけ
重すぎた指輪ひとつ
少しだけはずしてみた

大きな愛を彼女は 小さな鉢に植えた
陽のあたらない この部屋は
彼女には広すぎたんだね

若いからこそ できることだってあるさ
君と僕が 見た空は高すぎた
若いからこそ できることだってあるさ
わがまま気まま流れるまま
真冬の窓を叩く小枝に
最後の一葉がしがみついてる
こんな男になるはずじゃなかったと
お前はため息 荷造り始めた

いつもふるさとを遠ざけたまま
熱い野心を語った俺たち
ひと息に飲めない 飲みほせない
思い出ゆらせば 枯れ葉もゆれる

あと5分も待てば 誰かに会える
そんな場所さえ作れなかった
ふたつの恋をして ふたつの傷を胸に
やりきれないほど ついてなかったな

さよならを告げたい あの娘の
住所を俺のポケットに押し込むお前
本当の友だちに できることの全てが
これだけなんて 悲しいぜ

淋しさゆらゆら 夢破れ ゆらゆら
むなしさゆらゆら 夢破れて ゆられて



誰も彼もが 何となく信じられなくて
迷い疑い日々をめくった
覚えたことと言えば 臆病になることと
年老いた親をだますことくらい

切符一枚にぎりしめ
別れのときをお前が行く
「元気でいろよ」とお前の瞳には
意地になれる若さも消えはてていた

そしてこの俺と言えば いつものように
何にもなかった顔で しめっぽい
ドラマを背にして ひとりぼっちの
恐さをかみしめたんだ

勝つか負けるか ただそれだけさ
人生のシナリオなど破り捨てろ
過ちにひきずられ かたむいたまま
生きたりするなよ たかが男さ

淋しさゆらゆら 夢破れて ゆらゆら
むなしさゆらゆら 夢破れて ゆられて
夢破れて ゆられて



コツコツとアスファルトに刻む
足音を踏みしめるたびに
俺は俺で在り続けたい そう願った

裏腹な心たちが見えて
やりきれない夜を数え
のがれきれない闇の中で
今日も眠ったふりをする

死にたいくらいに憧れた
花の都 大東京 薄っぺらの
ボストンバック 北へ北へ向かった

ざらついたにがい砂を噛むと
ねじふせられた正直さが
今ごろになってやけに骨身にしみる

あぁ しあわせのとんぼよ どこへ
お前はどこへ飛んで行く
あぁ しあわせのとんぼがほら
舌を出して 笑ってらあ



明日からまた冬の風が横っつらを
吹き抜けて行くそれでも
おめおめと生き抜く俺を恥らう

裸足のまんまじゃ寒くて
凍りつくよな夜を数え
だけど俺はこの街を愛し
そしてこの街を憎んだ

死にたいくらいに憧れた
東京のバカヤローが 知らん顔して
黙ったまま突っ立ってる

ケツの座りの悪い都会で
憤りの酒をたらせば
半端な俺の骨身にしみる

あぁ しあわせのとんぼよ どこへ
お前はどこへ飛んで行く
あぁ しあわせのとんぼがほら
舌を出して 笑ってらあ