腕を


ぶら下げるんだ。


腰から半分に体を折って


ずた袋に入った


ワインととうもろこしとひきがえるを


袋の中で攪拌するみたいに


上半身に溜まった体液に浮かぶそれらをイメージして


ゆする ゆする からだ からだ 。。。



脳みそなんて


いちばん要らない。


筋肉なんて


必要ない。


からだという重みから


からだの自重から


いかに開放されるか



ぼくらが問題にしていたはずの


自由とか


思想とか


イデオロギーとか


自己否定とか


人間疎外とか。。。



なんだったんだろうという昨日は


いつの時代にもあるのだから


恥じることはない。


えばることもない。



あたかも


雪解けの頃に


バサリッと


枝を鳴らして


雪の塊が滑り落ちるように


いかにも自然に


いかにも当たり前に


命を燃やして


命を燃やし尽くせば


いいだけのことだろう。



重力には逆らえないし


重力に従うことこそ美しいのだ。


自重の情けなさと


自らの重みの確かさを


誇るように 恥じるように


堕ちてゆけ!