フィクションとも、


ノンフィクションとも


言える駄文を書いているのが此処。



すべてが嘘や絵空事かと訊かれれば


そうではない。


書いてあることが皆ほんとうかと問われると


血の気が失せるみたいに


急に自信がなくなる。



現実は視点の数だけ在る


とすれば、


もっともリアルに近い世界を


書き留めているようにも思う。



振り返ると


もう取り返しのつかない


想像を絶する年齢に達してしまっている。


このまま


夢を見るようにして


ただなんとなく時間を灰にしていっても


よいものなのだろうか。



しかし


どこかで


人の手には及ばない力や意図が


あるものだから


たとえ欲しいからといって欲張るものでもないし


必要ならば丁度良い時に


向こうのほうから訪れてくれるはずだ


という根拠のない信念のようなものがある。



若さは


生物年齢ではないと常々思う。


餓鬼の状態に居るうちは餓鬼だろうし


世の中を達観して老成している十代だって居る。



リアルは、年々どころか刻一刻と変化し


僕の見ている事象が変化するのに応えるようにして


視座となる僕も変化していく。



この変化こそが


リアルなのだなと


確信している。