最近買ったムック本。


別冊太陽「金子みすゞ 生誕100周年記念」


発売当初にも気になっていたから、


ひょっとするとまた 本棚を探せば同じものが出てくるかもしれない。



昨日は、


岩波文庫ワイド版 「日本童謡集」 (与田準一編)


を購入。


この本、巻末に


JASRAC(日本音楽著作権協会)の印紙が貼ってある。


童謡という詩には


メロディが付いていることを


あらためて知る。



メロディを知っている有名なものもあれば


いったい どんな音階が当てられているのか


まったく不明のものも多い。





母が


童謡を口ずさむ人だったので


わりと多くの作品を知っていた。


書き出してみると...



北原白秋の 


「雨」 「赤い鳥小鳥」 「揺り篭のうた」 「待ちぼうけ」


カニがウサギの耳を切る「あわて床屋」


傘を忘れた級友に蛇の目を貸す「アメフリ」


西條八十の


「かなりや」 


浜辺に並んだ黒んぼをハゲタカがさらう


だぁれも知らない浜辺の話をうたった「九人の黒んぼ」



野口雨情の 「赤い靴」 「青い眼の人形」


短調のメロディラインで次々と犬が登場する「四丁目の犬」


日が暮れる かえりゃんせ とリフレインが印象的な「あの町この町」


ソソラ ソラ ソラ と調子のよい歌詞が並ぶ「兎のダンス」


~おてて つないで~♪ の「靴が鳴る」


~ぎんぎんぎらぎら~♪の「夕日」



なんかだ。





茶木滋の「馬」も


童謡らしく 


だれにでも分かる平易な文章で書かれた童謡だ。



馬はだまって いくさに いった


馬はだまって 大砲 ひいた


馬はたおれた お国のために


それでも立とうと 足うごかした


兵隊さんが すぐ駆け寄った


それでも馬は もううごかない


馬は夢みた 田舎のことを


田んぼ耕す 夢見て死んだ





日本の童謡は、


ボブディランが唄ったような


プロテストソングだったのかもしれない 


なんとなく そう思った。