仕事先に向かう地下鉄の中で、


ダークカラーのスーツにネクタイを締めた、


もう見飽きてしまうサラリーマンの姿。。



中年がらみの彼も、


周りに遜色ない、


忙しく くたびれた サラリーマン、


なんだけれど。。



表情や纏っている空気が明らかに違って


そこだけ ちょっと 光っている感じ。。


彼は、奥さんと


小学校高学年か せいぜい中学1年生くらいの


娘さんらしき子供と一緒だった。



同じようにくたびれたサラリーマンの中にレイアウトすると、


およそ特徴のない表情や あまり面白くない会話しか


生まれてこないのだろうが、


家族の中に置いてやると また違った魅力が引き立って見えるような。。



ただでさえ 先が見えない時代に、


男たちも くたびれてしまっている。


そんな時は、しばし 家族のもとに 返してみよう 男たちを。。



そこでは、スペアの利かない


夫としての 父親としての 役割や立場が


実感できるはずだ。



家族との時間を、もっと大事にしたら


この国の わりと多くの問題は


少し良くなる。


家族と一緒に地下鉄に乗っていた


あのおじさんを見て、


僕は 確信したんだ。