先週月曜日。
いつもの月曜日でした。
けれどNさんは人生の中で最も大きいと言える決断を強いられていました。
リウマチ・強皮症による間質性肺炎の合併。
治験薬を勧められています。それを内服したからといって治癒する訳ではなく心不全状態が改善される(と期待される)物。
「でも、その治験薬を内服して身体のバランスを崩したり、自分に合わないとなった時 休薬する事はできる。
その時に 身体は今よりも悪化している可能性は大きい。その場合、今の治療はもう効かないと考える…それくらい身体はギリギリのラインです」
とDrから説明を受けた。
Nさんは悩んでいた。自分がどうしたいのか?どの選択が正しいのか…
私は感じてた。
難病になった上に なんで私がここまで決断せなあかん状況にまだ追い込まれるの…私はこのまま生きてて良いのか…
きっとそう思ってたと思う。
私にはそう見えた。
「看護師として、良い薬が見つかったなら挑戦したらいいやん!!かも知れないけど、大切な旦那さんの気持ちもわかるし、もちろんNさんの気持ちもわかる。だから私は何も答えれない」
「でもせっかく出会ったから、私は生きて…欲しい…な…」
私は泣いてた。Nさんも、旦那さんも。
その時「私、やってみる。何もしないで後悔したくない。」と笑顔でNさんが言った。
そのまま先週はその場を退室した。
私は看護師として冷静にいなければならなかったのに、ただ生きて欲しいと思った気持ちをぶつけてしまった。その事が、Nさんの背中を押して決断させてしまったんやないか…気がかりだった。
今日 1週間ぶりに再会してその事を話すと一言。
「ありがとう。心配してくれて。お父さんと話してたの。今でもいるんやね、こんな看護師さん。自分のために涙を流してくれる…私はその事に背中を押された訳ではなくて決断の支えになったよ。家族みたいやね。私たち。」
嬉しかった。
「プロとして割り切ってる部分もあるし、利用者さんに甲乙をつけている訳ではない。でも他人ごとの様に思えなかったんよ…」と答えた。
「わかってるよ。あなたも同病者としてわかるものがあるんよね。ありがとう。」
私は必ず彼女の最期を見届けようと心に決めている。