25年前鎌倉に引っ越してきて、まだ地域の事が良く分からなかった頃、

五所神社の例大祭でお神輿を担いでいる人たちは、祭り好きの

「ちょっとコワモテのお兄さんたち」のように見えたのを思い出します。

 

会社と自宅の往復で子育ても忙しかった時代を経て、

2020年度から自治会長になりました。

コロナ禍と重なり、地域の事を観察するようにもなって、

この地域でも、皆さんそれぞれの立場でできることを、

それぞれのやり方で頑張っているうことが分かりました。

 

五所神社の神輿を担ぐ人たちも同じく、この街を元気にするために

色々な思いや美学、歴史を背負ってやっているんですね。

もちろん五所和賀会だけはなく、天応唄保存会や囃子連中の皆さん、

五所神社の運営に関わる方々にも、これは当てはまります。

 

 

お神輿は、「神様が町中をめぐるための乗り物」といいます。

これを踏まえて、英語では「Portable Shrine(持ち運び式神社)」と

説明されます。なので、お神輿が近くまでやってきたら、そばまで出かけて、

担ぎ手の皆さんと一緒に盛り上がるのは、「近所までわざわざお越しいただいた

神様への感謝」を示すことにもなるでしょう。

 

そんな風に考えると、暑い中神様を運んできてくれる担ぎ手の皆さんの

労をねぎらいたくもなりますね。

 

今年の五所神社例大祭では、「材木座サポーター」の企画で、材自連が費用を

負担して、子どもたちに「ソフト・ドリンク提供所」を出しました(既報)。

 

 

この取り組みを少しずつ改良して、自治会もお祭に関わり、貢献できるように

なればいいな、と考えています。

 

五所和賀会の小宅さん(元紅ケ谷自治会長)に手引いただき、各地の祭を視察

させていただく中で、自治会が神輿の担ぎ手に飲み物やスイカ、濡れタオルなどを

提供しているケースもあることが分かりました。

 

また、自治会ではなくても、祭の運営を担う「祭典部」といった部署が提供して

いる場合もあります。祭典部は、神社の組織というよりか実行委員会の一部

のようなものでしょう。

 

↓極楽寺の飲み物提供所(麦茶をひしゃくと紙コップで)

↓極楽寺の坂を行く(五所和賀に人も、真ん中辺にいます)

 

↓大町の神輿(4基が列をなして練り歩く)

↓大町の飲み物提供所(麦茶)

 

↓春日神社(横須賀)は、自治会が提供。

 場所により、麦茶、スイカ、豚汁、みたらし団子などが

 提供されます。五所和賀の助っ人たちも気合が入ります。

 

↓春日神社の地区の別の自治会による提供所

 

それぞれの祭の飲み物等の提供所は、いずれの自治会もしくは

祭典部が運営していました。つまり、地域組織が祭に参加しつつ

共に楽しんでいるとうことですね。

 

材木座の現状とは大分違いがありますが、取り入れられることは

取り入れていくようにできれば考えています。

 

余談ですが、どこも紙コップを使用しており、大量のゴミが

出ているのは環境面で気になりました。

 

ここは、材木座で採用したMeglooのリユース・カップ使ったら、

いいかもしれません。

 

神社、地域、神輿とそれにまつわるイベント、すべてを一つの

「エコシステム(生態系)」の構成要素として見立てれば、

地域を盛り上げる最高のツールでもあるといえるでしょう。

 

東水会 自治会長 

菅野 哲央