コンビニバイトでのお話。
お客様である子供たちに
どう言葉をかけるべきか悩んだ。

よく来る近所の3兄弟。
上から、見た目年齢
9歳、6歳、3歳ぐらい。

入店早々、長男が
「100円が転がって、とれんくなった‼」
と、話しかけてきた。

三男も、
「お金落ちとった。」

「え?落としたお金?」長男うなずくが、
三男
「ううん、落ちとった。」

「自分のお金?」

長男は目を逸らして うなずく。
三男は目を見つめて ううんと顔ふる。

ってことは、排水溝とかにお金が落ちてたのを見つけたけど、とれないから取ってほしいんだな。

でも、自分たちが落としたお金ではないと。

「自分で落としてしまったのなら、とてなくても仕方ないよ。
お金は財布とかに大事にしまって持ってこようね。今回は勉強したと思って諦めよう。」
と、あえて嘘を受け入れた。

子供たち しぶしぶ諦めて 店を出る。
おこづかいないんかな。お腹空いてるんかな。
ちょっと、可愛そうなこと言ったかもキョロキョロ

しかし、30分後くらいにまた現れた❗


ものすごく、汚れた小銭握って。
それを無言で私に見せびらかしてから トイレへ。

トイレの洗面台でお金を洗っているのがレジから見える。 
ちゃんと洗うってところが可愛い(´・∀・)

どうやって取り出したのか謎だけど…

えーと、そのお金で買い物するのを許していいのだろうか…?

拾ったものは、交番へ届けましょうって、
子供の頃聞かされた。

拾った財布を盗むのは犯罪。

落ちてた 真っ黒にくすんだお金は?

拾ったとは限らないが、黙っていれば 分からない。

謎の正義感が芽生える🌱

子供たちが間違ったことをしようとしてるのに、
ほっといていいのだろうか⁉

よその子供だし知らんぷりでいいんじゃない?

いやいや、話してみるべき。
モラルって小さいときに教えてもらってわかっていくものだし…。

なんて葛藤していると、

汚い100円玉を、長男が
「50円玉二枚に両替してください❗」

と持ってきた。

何円かわからんくらい真っ黒。

せっかく洗ったんだし、替えてあげよう。

すると、三男が100円玉出してきて

「これ、大きいのお金になる?」

と聞いてきた。たぶん、五百円玉のことだろう。
お兄ちゃんが両替してるのを見て、交換できると思ったんだろうな。

ははーかわいい(´・∀・)


「ならないよ、同じお金と交換だよ。」

次男はずっと、自転車のヘルメットかぶったまま。交渉には来ないで、品定めしている。

何円拾ったか分からないけど、500円玉も持ってた。
必死に計算して、三人分のおやつを捻出できよう頭を抱えている。

長男の服は右肩から肘にかけてが土まみれ。

右手を精一杯伸ばして 掴みとったんだね。

健気すぎるんじゃ〰。

もう、拾ったお金だということは胸にそっとしまうしかない。

まっさらな、三男の無垢な瞳。
お菓子食べれるよかった~。

ちょっと、不安げな次男の瞳。
拾ったお金でもいいのかな?

強気な長男の瞳。
拾ったお金を使うのはだめ。
分かっているけど、ほっといてくれ❗


どの瞳の色もくすんではない。