紡 | Canon story

世の中には同じ雰囲気を持った人がいる。
忘れた頃に、ふいにそんな人が現れる。恋愛のタイミングはいつだってわからない。

例えば交差点で点滅した青信号を前に、渡ろうと言って走るのか、渡る?と相手にあわせるのか、次でいっかとのんびり待つのか。

私の好きだった人は最後のパターンだった。

たとえば街の雑踏で、例えば駅のホームで、一瞬でもあなたに会えたなら、あの日言えなかった言葉を言いたい。

あなたに会いたい…