◆2004年 5 月 7日 ~旅日記より
時折強風にテントを揺らされる、そんなキャンプでありました。
更に、馬の群れがゴソゴソ近くでうごめいていたので、あまりにも長時間にわたって睡眠妨害をされ、ついには投石で追い払う。
う~ん、あまり気持ち良い行為ではないけど・・・良いことは、風のおかげで濡れた衣類が乾いてくれたことかな。
チリのラセレナで購入した安い靴の底が、ベロッとめくれ歩行に支障が出て来たので、本日からトレッキング靴(アコンカグア登山で使用した)で漕ぐことにする。
昨日は、現在地がハッキリしなかったが、1km進むと看板があり、プエルト・ナタレスまだ予想より近づいていたことが判明し嬉しかった。
リオ・トゥルビオ方面かエル・トゥルビオ方面か、どちらへ向かうか迷ったが、昨夜町の明かりが遠くに見えていたので、リオ・トゥルビオ方面へ向かうことに決めた。
西へ向かうことになるので、当然向い風となり、少し漕ぐもきつくなり、8kmぐらいの距離をほとんど押し歩く。
町に入り、チリ国境への方向聞き、山方向へ押し歩く。
あれ?方角が変わっても向風が吹いてくるぞ?
紅葉の林が広がり、今日は快晴で汗が出るほどだが、山の陰には残雪も見かける。
風はひんやりする。
アルゼンチン国境事務所がある。出国12時15分。
忙しくないようで、少し肥えた出入国事務所の男が自転車を見に事務所から外へ出て来た。
ここのボーダーはスキー場の前にあり、少し進めば下りとなる。
あれれ??ブレーキがほとんど利かないことに気付いた。
まずいぞ!!
ブレーキシューがついに摩耗し限界がきていたのだ。
足なども使いなんとかスピードを殺し、チリ国境事務所まで4kmで到着。
問題なく12時45分入国。
パタゴニア地方を進むとフェゴ島も含め、アルゼンチンとチリを出たり入ったりすることになる。
私にしても久々のチリ共和国。
両方のボーダーではいつものように撮影した。
ナタレスへ向け進んでいるが風が強いね。
ときおりもの凄い強風になり、とてもペダルが漕げないこともあり、転倒しそうにもなる。
結果そんなにアップダウンがあるわけでないのに、やたらと時間がかかる。
町の手前で野営にしようかと弱気にもなったが、最終的にはプエルト・ナタレスまで進み15時着。
情報ノートに書き込みがあったカサ・デ・チーラに行くと、鼻の赤いオヤジさんが出て来たので、1泊いくらか訊ねると「3500ペソ」答えた後ろから、奥さんらしきが「朝食付きで3000ペソだよ」と訂正してくれた。
外観からして3000ペソなら泊まろうと決めていたのでチェックイン。
情報ノートには、泥棒宿との書き込みもあったが、そんか雰囲気もなく、宿にある情報ノートには日本人が多く書いている宿へ感謝する言葉やおススメ的な文が多かったので、やや安心した。
昼食によばれ、豆、パスタ、米、肉などを煮込んだものをよばれ、親切な家族だと感じる。
2~3歳ぐらいのマーシーくんも可愛らしく、私にちょっかいをかけてきた。
洗濯を終えてから観光案内所へ行きパイネの情報を聞いてからスーパーで買い物を済ませ戻った。
やはりチリはアルゼンチンより、やや物価高のよう。
夕食は、マーシーに邪魔されながら、米と豚肉、玉ねぎ、トマト、みかんなどを食べた。
◆走行距離 41km ◆総走行距離(17565km/走行215日間)
◆最高時速 69.0 km/h
◆平均時速 9.8 km/h
◆時間 4時間 12分
●出費 5月 7日
●トマト2個340、玉ねぎ1個110、豚肉350、ビスケット6袋1000、ジュース粉140×2、卵85×3、パン690
計 3025(合計 223838ペソ)
1USドル⇒585チリ・ペソ