◆2004年 5 月 3日 ~旅日記より

 

同部屋の女性がプエルト・モレノへ行く出発をしており、その音で目覚める。

ボ~としながら何となく眺めているのは、少し風邪っぽいから。

彼女が発った後、食欲はないものの、無理やり朝食を摂る。

自転車へバックのセッティングなどは、いつもより時間がかかる。

・・・前輪は少し空気が抜けており、完全なパンクではないだけに、どうしたものか?

9時10分、曇天の下ペダルを漕ぎ出す。

風はあまりないが、寒さで鼻水がいつも以上に気になり、せっかくの舗装路なのに思ったより進めず苦戦。

少しパラパラきたが基本は曇天。

13時半ごろから2時間少し、山道をず~と押し歩いたので、腰が痛くなった。

良かったのは眺めが良く、パンパの向こうにアルヘンティーノ湖が見えその先に雪山がそびえる。

なんとなく気に入り1枚撮影。

その後、道沿いにテントを張り出すと、ようやく晴れて来て、朝から晴れてくれれば良かったのに・・と感じた。

標高870m地点。

 

◆走行距離 59km ◆総走行距離(17346km/走行211日間)

最高時速 29.4 km/h

◆平均時速     9.6 km/h

◆時間   6時間 13分

 

●出費 5月  3日

 

計 0(合計 2991.06ペソ)

1USドル⇒2.83アルゼンチン・ペソ

 

◆2004年 5 月 4日 ~旅日記より

 

日本では昨日からGW連休の帰省で行楽地なども賑わっていることだろう。

昨夜は風もなく静かに眠れた。

朝日が紅く雲を染めてキレイ。9時20分出発。

日が短くなっているようで、この時間でもまだ少し暗い感じ。

まだ少し上りが続き押し歩く。

途中に工事の人々が「オラ!」と声を掛けてくれたり。

上りきると、多少アップダウンしながらも比較的なだらかな平地になる。

風もやや追風気味になり順調。

R5号線との分岐点に建物があり、水もペットボトル3本入れさせてもらう。

よし!ここから40号線で未舗装路に入る

道のコンディションは硬い土道という感じで走り易い。

強風に押し歩いたりするも走行距離が70kmを超えた。

途中、川で米を研いだが、水が流れてない所では氷になっていた

しかもかなり厚い氷で、大きい石を落としても完全には割れなかった・・・う~~ん、寒いわけだ。

16時前、今日も堂々と道のすぐ脇で野営とする。

大胆になってきたね。

標高725m地点。

 

◆走行距離 77km ◆総走行距離(17432km/走行212日間)

最高時速 55.0 km/h

◆平均時速   13.2 km/h

◆時間   5時間 53分

 

●出費 5月  4日

 

計 0(合計 2991.06ペソ)

1USドル⇒2.83アルゼンチン・ペソ

 

◆2004年 5 月 5日 ~旅日記より

 

テント内は少し濡れており、外側は霜で凍りついている。

寒い朝でも、じきに日が昇り天気の良さが期待できてくる。

未舗装路は石が結構あり走りにくく、風もないので汗をかきながらのペダリング。

走行していると、パタゴニアに棲むダチョウの仲間であるレアをよく見かけた。

何とか捕まえられたなら豪華な夕食になるのですがね~。

タピアイケで水をわけて頂いたが、そこのアルゼンチン男性はハグしてきたりフレンドリーで楽しかった。

旅で出会う現地の方で、その場所の印象は大きく変わるので、「肉を食べないか?」などと誘ってくれたりすれば、パタゴニアの好感度は上がるのです。

今日は先を急ぎたかったので、丁重にお礼を言い固い握手で別れた。

タピアイケから、なんと舗装されており、地図では未舗装路になっていたので、嬉しく進む。

ただ進路が西側へ向かうので偏西風の影響を受け、徐々に強くなり、押し歩くこともままならない強さに変化していく

風のパタゴニア!すごい強風に立ち向かいながら進む

16時前、道沿いにテントを張るも、強風のためテントはバタバタしており、このままではゆっくり眠れない状況になりそう。

風よけになりそうな場所は周囲にないので仕方ない。

その後、ペットボトルのシャワーで頭を洗うが、ブルブルする寒さであった。

19時前、歯磨きのためテント外へ出ると、パンパの大地から少しオレンジかかった月が昇り始めている光景を目にした。

日本では見たことなくシンプルな感動を味わった。

 

◆走行距離 53km ◆総走行距離(17476km/走行213日間)

最高時速 27.4 km/h

◆平均時速     9.7 km/h

◆時間   5時間 30分

 

●出費 5月  5日

 

計 0(合計 2991.06ペソ)

1USドル⇒2.83アルゼンチン・ペソ

 

◆2004年 5 月 6日 ~旅日記より

 

今日は厳しい日となった。

朝食に、パン、クッキー、チーズを食べていると8時前、雨が降り出す。

夜中も星が見えていただけに“え~~”という感じである。

とにかく急いで出発準備をするも、テントもフライシートも濡れてしまい、自転車バックにしまうので、これは走行中に乾くことはない状態。

ストレスである。走行が終わってもテント類を乾かさないといけないので、その時間も見て走行計画を頭の中で練ることになる。

結局1日中、ず~~~と雨の中でペダルを踏んでいた

R40号線は16kmぐらい進むと、また未舗装路になるも、こんどは路面に石類が少なく走り易い。

冷たい雨のなか、突然に前輪がパンク

「くそ~」と思いっ切り空へ叫んで怒りを発散する。

雨天でのパンク修理

寒さで指がかじかみ時間がかかる

タイヤのサイドが破れており交換

しばらく走行すると建物があり路線バスが休憩停車しており自動車修理工場みたいのよう。

トイレの蛇口で水をわけていただく。

川沿いを雨が避けられる場所を探しながら走っていると、廃墟となった工場のような場所を見つけた。

フリアドゥフォウルという場所のよう。

ラッキーであり、今夜はそこで野営とする。

まずは服などを乾かさないと・・・。

 

◆走行距離 48km ◆総走行距離(17524km/走行214日間)

最高時速 38.5 km/h

◆平均時速   10.3 km/h

◆時間   4時間 41分

 

●出費 5月  6日

 

計 0(合計 2991.06ペソ)

1USドル⇒2.83アルゼンチン・ペソ