◆2004年 4 月 29日 ~旅日記より
朝7時半はまだ暗く、日が昇るのは9時頃である。
カラファテは晴れていたが、少し進むと空は雲に覆わ、今日も雨のよう。
ペリトモレノ氷河へ向かうツアーに参加している。
車は途中何度か停車し乗客は写真を撮影したりしているが、私はなんとなく違うことを考えていた。
今朝、部屋の鍵を返却にロビーへ姿を見せた彼女に、タイミングが合わず別れが言えなかったことが心残りである。ということ。
そんなことを、彼女からもらった暖かなフリースの帽子を被りながら、しばらく頭から離れなかった。
そんな変な感傷的な頭になりながらも車は進み国立公園に入る。
昨日も払った20ペソの入園料を今日も徴収されることが悲しい。
何日間か有効チケットにして欲しいよね。
マガジャネス半島を歩き氷河が遠くに見えてきた。
青白い氷は、昨日見た青い氷塊より白さを感じるが、美しくそして巨大。
その巨大な氷河から氷壁が轟音と共に水面へ崩れ落ちるのも見える。
地球温暖化で後退していく各地の氷河だが、ここはどうなのだろうか?
やはりペリトモレノ氷河へも来て良かった。
ただ昨日初めて船から氷河や浮かぶ巨大な氷塊を眺めた時ほどの感動はない。
慣れと言うのは怖い。もしここへ最初に来たなら、また感じ方も違っていただろう。
その後、木道遊歩道を歩き、何箇所かの展望台から氷河を眺めたり撮影したりする。
私も久々に自分を入れた写真を撮影してもらった。
マニュアルの一眼レフカメラで撮影してもらうので、相手がちゃんとピントを合わせてくれているか分からないので、もしかしたらピンボケのおそれもある。仕方ない。
カラファテに戻るとここも雨になっており、明日向かうエル・チャルテンも雨だろうか心配になる。
スーパーで食料を購入し、宿代を精算、そして自転車や積載バック類を預かってもらえるように再確認しひと安心。
私の泊まる部屋にも旅行者が2名来て、やや安心した。
ここのところ1人だったので、同部屋に誰かがいることに少し歓びを感じる。
1人は老人で夕食に大きな牛肉を焼いて上機嫌に食べていたよ。
そんな感じで、昨夜の様に遅くないので、ゆっくり日記を書いたり文庫本を読んだりしている。
19時50分。
●出費 4月 29日
●チーズ410g 3.92、牛肉655g 5.01、食品(パン、トマト、玉ねぎ、ハチミツ)15.92、宿代15×3泊
国立公園入園料20
計 89.85(合計 2888.77ペソ)
1USドル⇒2.83アルゼンチン・ペソ