◆2004年 4 月 19日 ~旅日記より

 

雲のない朝、放射冷却現象で寒い!

風はないけど寒い!手をズボンから出していられないぐらい。

テントフライシート、サドル、バック類、屋外の冷気で霜が降りて白くなっている

そんななかの出発準備はつらい。

9時10分ようやく走行開始。

右斜め前からの風は強くないので、時速10kmぐらいのスピードは出せる。

R37号線との分岐点からは進行向きが変わったので、追風!

路面の小石が多く、轍は地面が見えて走り易い。

ラス・オルクエスタにホテルがあるはずだったが、廃墟だった。

困ったね・・・水を頂く予定にしていたので。

仕方なく先へ進む。

タメル・アイケ、ここは看板にも出ていたし、地図にも町の印があったのでキヨスコぐらいあるだろうと期待していたが、民家が街道沿いに1軒だけ。そして遠くにもう1軒だけの期待外れ。

まったく・・困ったよな・・・。

取りあえず、水を頂きながら、キヨスコなどないか訊ねるも、無駄だった。

残りの食料で200km先の町まで進まなければいけない。

途中には農場はあるだろうか?

未舗装路もどこまで続くのだろう。

この石ころの道なら、なかなか進めないよな。

今日の野営は、タメル・アイケから19km地点。

 

◆走行距離 72km ◆総走行距離(16913km/走行202日間)

最高時速 21.8 km/h

◆平均時速   13.4 km/h

◆時間   5時間 22分

 

●出費 4月  19日

計 0(合計 2403.13ペソ)

1USドル⇒2.83アルゼンチン・ペソ

 

◆2004年 4 月 20日 ~旅日記より

 

昨夜は、恐ろしいぐらい静かな夜であった。

パタゴニアでも風がないと、こうも静かなものなのか?

人がいない広大な荒野の新たな一面を知ることができた。

今朝は曇天で冷え込みはなく、出発準備も苦も無く済ませ走行開始。

平坦な勾配の未舗装路で、路面は当然凸凹しており、石ころも大小さまざまで走りにくい。

それでもここ最近のコンディションでは良い方なのか?時速12kmぐらいでペダルが漕げている。

リオ・チコは、わりと大きな川で水を汲む。

湖が見えたり、いつもと少し景色に変化を感じた。

15時半ごろ、テントを張るため、道端の少し低くなっている場所でゴソゴソ準備していると降雨になった。

しばらく雨が続いており、夕食準備もフライシートの前室で行った。

いつも空の下で調理しているので窮屈に感じる。

 

◆走行距離 71km ◆総走行距離(16984km/走行203日間)

最高時速 37.5 km/h

◆平均時速   12.6 km/h

◆時間   5時間 42分

 

●出費 4月  20日

計 0(合計 2403.13ペソ)

1USドル⇒2.83アルゼンチン・ペソ

 

◆2004年 4 月 21日 ~旅日記より

 

昨夜から大変な目に遭った。

夜中に雨が降り続き、テント周辺はぬかるんだ状態になり、外へ1歩踏み出すとサンダルそして足までドロドロとなった。

そして0時半ごろに、冷たさを感じ目覚めるとテントの底が濡れており、更にテントの下がブニョブニョした感触であった

あ~このまま我慢しとこうかな・・・

この状況で外へ出ても大変な目に遭うのは分かっている。

ならこのテント下が濡れているのを我慢して過ごしたほうが良いかも?

と、そんなことを考えているうちに、事態は悪化していきそれどころではない状況へ。

川のような流れができ、テント内へも水が浸入してきて、冷たい雨の夜中にテントを移動した

とりあえず、数m移動で水の浸入は回避でき、濡れたシェラフに包まって眠った。というのが昨夜。

そして今朝は、もっと大変な状況であった。

泥沼からテント、自転車、バックなど、全てを、上の道路まで上げる脱出作業を続ける羽目になる

そして出発は10時10分。

冷たい風がゆるく前から吹いてきている。

昨日の雨で路面もややぬかるんだ状態になっており、数時間自転車を押し歩く状況でもあった

今日ペダルを漕いだのは少しだけだったな・・・。

14時前に、ちょうど橋の下にテントを張れそうな場所を見つけ、本日の走行終了。

R29号線との分岐から数km地点。

まずテントやシェラフを乾かさないといけない。

それにしても、ここのところ寒くなってきた。

右側には雪を被った山々が連なっている。

 

◆走行距離 19km ◆総走行距離(17003km/走行204日間)

最高時速 14.3 km/h

◆平均時速     6.5 km/h

◆時間   2時間 59分

 

●出費 4月  21日

計 0(合計 2403.13ペソ)

1USドル⇒2.83アルゼンチン・ペソ

 

◆2004年 4 月 22日 ~旅日記より

 

快晴の朝なので寒い。

朝のうちは道が凍っていて走り易かったのだが、徐々に融けてくるとドロドロ状態になる

ため息が出るような感じである。

坂がありそれを上がるのに、本当に苦しんだ

ボリビアの泥の悪夢が甦った。

何度も泥除けとタイヤの間に詰まる泥を、ペグで掻き出しながら進むも、1mぐらいの移動でまた泥除去作業が必要となる。

今日もほとんど自転車へは乗れず、押し歩いた日であった

本当は70kmぐらい走行したかったのに残念だ。

農場で水をわけてもらい、ありがたいことに食料品も少し売っていたので、クッキーを6袋購入。

食料が乏しくなっていたので助かったよネ。

おまけに、ご主人が親切で、トレスラゴスまでの道の説明をしてくれたり、クッキーも値引きしてくれたしね。

苦しんだけど良かったこともある日だった。

野営はラゴ・カルディエラの南側。

 

◆走行距離 27km ◆総走行距離(17030km/走行205日間)

最高時速 34.5 km/h

◆平均時速     8.1 km/h

◆時間   3時間 25分

 

●出費 4月  22日

●クッキー10

計 10(合計 2413.13ペソ)

1USドル⇒2.83アルゼンチン・ペソ

 

◆2004年 4 月 23日 ~旅日記より

 

夜雨が降っていたので、昨晩の悪夢が甦り心配していたが、問題なくしっかり眠れた。

朝は曇天で午後から晴れ間も現れてくれる天気。

弱い風は横から吹き付けて来るが、道の状態が良く、まともにペダルを漕げるありがたさ。

明日トレスラゴスに着くつもりだったが、順調に進んで、なんと15時過ぎに到着してしまう。

嬉しい誤算

町は遠くから見て感じ以上に、建物も多く、スーパーが2軒もあったことが嬉しかった。

シエスタで昼休み中だけど、16時から再開するので、とりあえず目をつけていた野営場所を目指す。

そう!昨日同様に橋の下。

一応、トレスラゴスで野営ということですね。

雨に濡れる心配もないので、大きな橋の下はありがたいよね。

テントを張って、ペットボトルのシャワーで頭や体を洗い、再び町へ行く。

パン、肉、菓子、米、玉ねぎ、ジャム、トマトを購入。

久々にまともに買い物が出来たので買い過ぎたよう。

テントに戻り、風も弱く穏やかな夕方。

今書いている赤い日記帳も最後となったので、明日からは、チリのプエルト・モンで購入したノートに日記を書くことになる

 

◆走行距離 87km ◆総走行距離(17117km/走行206日間)

最高時速 38.0 km/h

◆平均時速   14.2 km/h

◆時間   6時間 10分

 

●出費 4月  23日

●パン、トマト、玉ねぎ、肉、ジャム、米、菓子 45.6

計 45.6(合計 2458.73ペソ)

1USドル⇒2.83アルゼンチン・ペソ