２００４年 ４ 月 ８日 ～旅日記より～
今までで一番寒かったのでは？と思うほど朝は冷え込んだ。
それでもテントの外へ出ると快晴で気分は良い。
今日は良い天気になりそう！
久々に青い空を見た気持ちで、早く走り出したいのだが、テント内は露で濡れており、フライシートの方も撤収時に霜の様な状態になっていた。
８時半には出発したのだが、周囲にはまだ霧が残っており、良い感じだったので写真も撮った。
コスタまでゆっくりアップダウンしており、出発から４５ｋｍ走り到着。
町人に大きなスーパーを訊ねて、そこへ向かうと想像より小さなスーパーだったけど、とりあえず欲しい物はあったので助かった。
もしこの町になければ、１０ｋｍぐらいルートをそれたホセ・デ・サンマルティンまで行かなければならなかったので・・・。
混んでいたＹＰＦのガソリンスタンドで水を汲み、気分よく出発。
ソーラーチャージャー充電もバッチリできているよう。
１３時からはＮＨＫワールドの放送時間なので、ラジオを聴きながら走行する。
イラクで邦人３人が監禁され、犯人グループは自衛隊のイラクからの撤退を３日以内にすることを要求しているとのこと。
国は違えど、海外を旅するときは、治安には十分注意していかなければいけない。
弱い追風が吹いてくれ始め、ペダリングが軽くなる。
平坦な荒野を走るような景色、ときおり遠くからでも、大きな木が見え建物もあるようなのでエスタンシア(大規模な農園）があるのは分かる。
荒野のなかでのキャンプなので、なかなか良い場所が見つからず、少し風よけになりそうな土砂がある場所にテントを張った。
ラウリタまで３５ｋｍ地点。
◆走行距離 112ｋｍ ◆総走行距離（16333ｋｍ/走行192日間）
◆最高時速 42.0 ｋｍ/ｈ
◆平均時速 19.6 ｋｍ/ｈ
◆時間 5時間 46分
●出費 4月 8日
●パン1.5×3、米1kg1.7×2、肉(足の部分）4.08、ハチミツ(500g)2.5
計 15.18（合計 2239.98ペソ）
1USドル⇒2.83アルゼンチン・ペソ
２００４年 ４ 月 ９日 ～旅日記より～
朝、空が紅く美しかったので、テントと一緒に撮影。
風もない朝の出発だったが、追風が吹いてくれありがたい。
パタゴニア地方に入ってから、追い風に恵まれているので、今後ひどい向い風に阻まれないか不安も浮かぶ。
平坦な荒野は景色の変化がないので退屈になる。
ラウリタに着くと、そこは１県のスタンド兼レストランがあるだけ。
地図からは、もう少し町になっているかと思っていたけど残念。
レストランに入り水をもらいながら「どこから来たの？」と聞かれる。
日本からと答えると、納得した様子だったが、日本の場所はどこにある？と聞かれ、南米の田舎では、なかなか日本の場所まで知られてないことに、改めて驚いた。
引き続き追い風を受けながら進み、曇天から晴れ間が増えてくるとヘルメットを被る額から汗が落ちる。
グアナコらしき動物の群れ（５～６頭）が道路を横切り走り去るのを目撃。
羊の群れと遭遇するとイタズラをする。
「コラッ！」と大声で叫ぶと、群れは一斉に立ち止まり振り向き、反対方向へ逃げて行く。
面白いから何度も叫んで振り向かせた。
アルマジロの死体が道路にあったので、車に轢かれたのだろうが、パタゴニアにもアルマジロが生息しているのですね。
１４時過ぎ、後輪パンク。
かなり後輪は摩耗しており、明日リオ・マヨに着いてから未舗装道路になるので、それから交換するつもりだったけど、ダメだったか・・・。
パンク修理をして少し走りキャンプに決めた。
リオ・マヨまで６０ｋｍ地点。
風よけの障害物がない場所でテントを設営準備していると事件発生！
組み立てたゴアライト（テント）が風に飛ばされ転がるように遠くへ・・・
「まずい！！！」慌ててサンダルのまま数百も全力走で追いかけ、なんとか追いつけ、助かった。
羊を脅かしてイタズラしていたから、こんな目に遭ったのだろうか？
しかし・・もし強風だったら、テントを失っていた可能性もあし、場所によれば自動車と衝突しペシャンコになってしまうこともある。
そう考えたら怖くなる。
でも良い体験をした。
ペグを打ち込んでテントを固定していたものの、ペグごと吹っ飛ばされたわけで、今後は設営完了まで十分気をつけないといけない。
テント設営時の教訓！強風の怖れがある場合は、石などの重いものでテントを固定しよう。
◆走行距離 110ｋｍ ◆総走行距離（16443ｋｍ/走行193日間）
◆最高時速 55.0 ｋｍ/ｈ
◆平均時速 19.9 ｋｍ/ｈ
◆時間 5時間 32分
●出費 4月 10日
計 0（合計 2239.98ペソ）
1USドル⇒2.83アルゼンチン・ペソ
