2004年 3 月 21日 ~旅日記より~

 

昨夜はテント内へ風が入ってこず暑く、すぐ前にある陸橋に上がり、R5号線を行き交う車を眺めたりする時間があった。

そのせいもあり、やや寝不足気味で、遅めの起床。

出発準備をしていると「やあ!」とばかりに昨日サイクルパンツをくれたあの年配サイクリストが登場し驚いた

それから昨日のようにまた一緒に走り始める

ただ朝からの向い風もありスピードが上がらなかったので、彼が抜いて行きだいぶん先で休憩していたりの、それぞれのペースでの走行。

今日はダメだと嘆いていた彼の姿を見なくなったのは、ロス・アンヘレス手前。

と言う物の、私がパン等の食料を購入するためにロス・アンヘレスへ立ち寄ったから。

町ではスーパーのリデルがあり、そこで買い物を終える頃には13時を過ぎていた。

風も弱くなり代わりに陽射しが強く暑さが増してくる。

汗をかきながら進んでいると、16時ごろ(74kmぐらい走行したとき)に突然「バン!」という音と共に前輪パンクのアクシデントが発生した。

見ると摩耗してかなり薄くなっていたシュワルベのタイヤ“マラソンプラス”に穴が開いており、寿命を悟った。

とうとうこのタイヤも役目を終えるときがきた。

ブラジルのクイアバからここまで走行176日間で15086km

よくもってくれたことに感謝。

17時過ぎ、広い焼き畑があったので、今夜はここでキャンプをさせてもらうことにする。

 

◆走行距離 86km ◆総走行距離(15098km/走行176日間)

最高時速 38.5 km/h

◆平均時速   15.1 km/h

◆時間   5時間 41分

 

●出費 3月  21日

●パン657、米(1kg)275、クッキー274、缶詰(425g)349×2、419、オレンジ(2個)177、オレンジジュース(1.5L)681

計 3181(合計 185762ペソ)

1USドル⇒585チリ・ペソ

 

2004年 3 月 22日 ~旅日記より~

 

気持ち良く晴れた日だった。

昨日よりも今日の方がアップダウンが続き、左右の景色も緑の大きい木々が目につき出した。

こうして日々ペダルを漕いで進んでいると、小さな変化などに気付けるのも自転車旅だからだろう。

車などで移動していたら気づかないことも、時速15kmの自転車なら感じられるものがある。

自転車旅のスピードは道の勾配や風向きで左右される。

ここのところ、午前中から昼過ぎごろまでは、向かい風がやや強く吹いたりで、夕方前から弱くなるようだ。

キャンプの楽しみは夕飯だが、最近はお米を炊き、魚の缶詰(主にアジ)をおかずに、トマトやオレンジなどと食べている。

足りなければパンもハチミツを塗って食べる。

今日の短波放送の受信状態は良く、イスラエルがハマスの最高幹部の1人であるヤシン氏を暗殺したと流れていた。

円相場は1ドル⇒106円台で、円高が進んでいる。

 

◆走行距離 107km ◆総走行距離(15205km/走行177日間)

最高時速 53.0 km/h

◆平均時速   14.3 km/h

◆時間   7時間 25分

 

●出費 3月  22日

●パン655、牛乳400

計 1055(合計 186817ペソ)

1USドル⇒585チリ・ペソ

 

2004年 3 月 23日 ~旅日記より~

 

朝のラジオで甲子園でセンバツ高校野球が昨日開幕したニュースが流れており、球児でもないのに灼熱のマウンドが頭に浮かぶ。

今朝は周囲をもやが覆いテントの内部も濡れる状況。

日中、1日を通しほぼ曇天で、微風を受けて走り易い時間が続いた。

高い木々や牧場などが広がる、のんびりした牧歌的風景の中を走れた。

オソルノまであと180kmぐらいの場所で今夜はキャンプ。

 

◆走行距離 106km ◆総走行距離(15311km/走行178日間)

最高時速 45.5 km/h

◆平均時速   17.9 km/h

◆時間   5時間 58分

 

●出費 3月  23日

●パン465、米1kg358、缶詰413、336、トマト391

計 1963(合計 188780ペソ)

1USドル⇒585チリ・ペソ

 

2004年 3 月 24日 ~旅日記より~

 

今朝もひどい朝もやで、テントの内部も濡れており、こんな感じがずっと続くのか不安になる。

良い面と言えば、風がなく走り易いとこ。

なるほど、こんな気候なので、木々が育ち山も緑多いのだろう。

時々、綺麗な川を眺めたり、気持的にも余裕がある旅時間。

南下していくと、もっと美しい景色と出合えるのだろうか?

久々に1枚撮影する。

マニュアル1眼レフカメラ“ニコンFM3A”は、当然フィルムカメラなので、むやみに撮影は出来ないのだ。

夕方、ロス・ラゴスの町に入り、大きなスーパーでパンとハチミツを購入。

自転車旅でパンとハチミツは定番の食品。

小さな町だが、サーカス(アメリカン・サーカス)が来ているようで、外に繋がれているラクダを人々が眺めている。

ガソリンスタンドが見つからず、民家とR5号線沿いのレストランで、水をわけていただいた

17時半過ぎ、なんとか走行の反対車線にテントを張れそうな場所を見つけ、急いで濡れたテント内部を乾かし、米を砥ぎ水に浸しておく。

テントが乾くまで少し時間はあるが、キャンプ準備を手際よく進めていく。

 

◆走行距離 115km ◆総走行距離(15426km/走行179日間)

最高時速 46.0 km/h

◆平均時速   16.7 km/h

◆時間   6時間 52分

 

●出費 3月  24日

●パン745、ハチミツ(700g)2050

計 2795(合計 191575ペソ)

1USドル⇒585チリ・ペソ