2004年 3 月 16日 ~旅日記より~
寒い朝、9時には出発。
朝のうちは無風状態で走り易いが、11時ごろにはゆるい向い風になる。
さて今日は色々あったのだが、まず午前中から足を中心として湿疹みたいなものに苦しめられる。
痒く、かくと広がるので見た目も気持ち悪く、しかも体が風邪っぽい状態でだるい。
サン・フルナンドの町に入り買い物をしてから、R5号線に合流したところで、汐見荘で一緒だったカツさんと再会。
バス停の中でしばらく話し込み、20kmぐらい先にあるコペック(ガソリンスタンド)までペアランすることにした。
お互い1人で走るのが好きなのだが、少しだけでも一緒に走るのは別の楽しさもあり悪くないと思う。
カツさんの自転車は、グアテマラで旅人から譲り受けたトーヨー社製で、モンベルのバックを取り付けている。
実家が自動車修理工場を経営しているそうで、旅が終わった後の就職先はそこらしい。
結局、コペックを過ぎても暫く一緒に走り、また明日もどこかで会うだろうということで、路上でひとまず別れた。
思いがけず良い時間となったが・・・それにしても足が痒く湿疹が気になる。
◆走行距離 108km ◆総走行距離(14694km/走行172日間)
◆最高時速 36.0 km/h
◆平均時速 18.1 km/h
◆時間 5時間 58分
●出費 3月 16日
●パン88、ジュース1.5L615、玉ねぎ150、トマト337、ピーマン238
計 1318(合計 175060ペソ)
1USドル⇒585チリ・ペソ
2004年 3 月 17日 ~旅日記より~
朝からうっすらの霧。本当にうっすらである。
そのせいかいつもより少し暖かく感じる。
だから良く眠れた感が強い・・・。
走行は、ダート道を少し走りR5号線へ合流すると、昨日とうって変わり向かい風であり、なかなか進まない。
進まないし、少し肌寒い。
走りながらカツさんを探すものの、どこまで行ったものか見つからない。
R5号線を離れ奥の方でキャンプしているのか、私から逃げた?
なんてことを考えたりしながらペダルを漕いでいると、晴れてきた。
まずいね、この晴れは・・・。
足のかゆみは今までで最悪状態で、常に足をかきながらペダリングする感じで、片手を離さないといけないので、スピードは落ちる・・のは仕方ない。
体も少し熱っぽく、サドルと接する股の部分にも痛みがある。
あぁ~あまり良いことのない日だな・・・明日宿に泊まろうかとも考える。
タルカという町の外れ(川沿いの高台)でキャンプすることに決めた。
◆走行距離 88km ◆総走行距離(14782km/走行173日間)
◆最高時速 35.5 km/h
◆平均時速 14.1 km/h
◆時間 6時間 16分
●出費 3月 17日
●パン346、ジュース2L449、缶詰399、トマト226、オレンジ151、クッキー315
計 1883(合計 176943ペソ)
1USドル⇒585チリ・ペソ
2004年 3 月 18日 ~旅日記より~
昨夜9時頃、出来事があった!
お母さんとやや若い娘さんの親子がテントに来て「ここは危ないから自宅にテントを張って寝なさい」とのこと。
そう言えば、夕方に感じの悪い男がテント近くで話しかけて来たので、少し不安もあったが、今更こんな時間にテントを移動するのは正直めんどうである。
だから最初は断っていたが、あまりにも熱心に粘り強く誘ってくれるので、好意を受け入れテントを彼女たちの自宅へ移動させてもらった。
暗い中、2人も手伝ってくれる。
あぁ~親切な母娘さんだ、疑って悪かった・・・。
最初警戒していたのが申し訳ないぐらい、親切な人たちと感じる。
少し今まで走行してきたルートなどを地図を出しながら話すと、驚いていた。
そんな感じで、昨夜は無事過ごせ、翌朝は丁重にお礼をいい自宅を発ったのは、9時過ぎ。
タルカ郊外でのキャンプで、今日はタルカの安宿に泊まる予定なので、余裕である。
数km進みセントロに着くので、今日の走行距離はカウントしなくてもよいね。
宿は数軒目につき、格安そうな宿で値段交渉すると5000とか7000と返ってくるものだから、次第にキャンプにしようかとも思ってしまう。
自分にとってのチリでの1泊の宿代の相場は、3000ペソぐらいなので、高額を払ってまで泊まる選択肢はない。
セントロを少し外れた宿で、3000ペソのオスタルを見つけ、まだお客さんが泊まっているからと、1時間半ぐらい外で待ってからチェックイン。
時間的な余裕は十分にあるので問題なし。
夕食は久々に鶏もも肉230gを玉ねぎとピーマンを炒め食べる。
あっ、ラーメンやお菓子も食べたけどね。
●出費 3月 18日
●パン549、鶏もも肉(230g)359、チーズ411、トマト250、オレンジ168、宿3000
計 4738(合計 181681ペソ)
1USドル⇒585チリ・ペソ
2004年 3 月 19日 ~旅日記より~
いや~昨夜は本当にまいったよ。
この宿の部屋は、蚊はいるし、隣のオヤジさんのいびきや寝言がかなり大きく聴こえ、うるさくて、もう眠れる状況ではなかった。
安宿あるあるは、部屋の壁が薄いこと。これを実感した。
短波ラジをを聴いたり、本を読んだりして、3時とか4時になり、シーツを被り耳栓をして眠ったようなもの。
9時半に出発したら、妙な解放感を感じてしまう。
まったく宿に泊まったことが仇になったね、今回は。
ただ宿のご主人が握手を求めてきて、ガンバレ!とばかりに力強く握ってくれたことは、嬉しかった。
このご主人が悪いわけではないからね。
さて今日の走行は、うっすらと前から風はあるが思ったほど抵抗感は感じず、順調な走行が続いた。
水は、コペックのGSスタンドがこの先何kmであるという看板もあり、水確保できることがわかるので有り難い。
90kmぐらいまで水を運ばずに済んだ。
パラルを15kmぐらい過ぎた所で、綺麗な河原を見つけ、キャンプ地と決めた。
もちろん川に入り体を洗ったり、裸族のように自由にふるまっていると、ダンプなどのドライバーがクラクションを鳴らしたり、手を振りながら通過していく。
恥ずかしくはないが、面倒なので見つからないように川に体を沈める。
◆走行距離 104km ◆総走行距離(14886km/走行174日間)
◆最高時速 38.5 km/h
◆平均時速 15.6 km/h
◆時間 6時間 42分
●出費 3月 19日
計 0(合計 181681ペソ)
1USドル⇒585チリ・ペソ