2004年 3 月 6日 ~旅日記より~

 

5時には目覚めた。まだ騒いでいる旅行者がいるようで、やれやれ。

1Fで朝食を済ませ、6時にはチェックアウト。

重い荷物を背負いながらバスターミナルまで汗をかきながら歩くが、まだ靴に踝付近が当たり痛みを感じ、更に靴をナイフでカット。

失敗だよね。やはり慣れない靴でいきなり登山をしようとするから、こんな事態になるのだ。

そうは思いながらも、ここまで来て中止の選択はなかった。

トレッキングをするような乗客も数名いるよう。バスが走り出すとすぐウトウトし始め、美しい山々が近づいてくるころ目覚め11時半には、プエンテ・デル・インカに到着。

あれ?

情報には荷上げするムーラ(馬)を扱う人が多くいるとのことだったが・・・。

それらしきもおらず、周辺を探すがいないようで、土産屋で尋ねたりしていると、1人の青年が「ついて来い」と。

青年が色々聞いてまわってくれ、しばらくして1人の太った男が登場した。

この太っちょと交渉することに・・・「80ドルしかない」と、しばらく粘ってみたが、向こうも首を縦に振らず、150ドルだと言い張って聞かなかった。

長い交渉の末、100ドルで交渉成立。

妥当な金額かどうかは分からないが、これぐらいでこちらも妥協はしないといけないだろう。

太っちょから金をもらっていた案内の青年はいくら貰っていたのだろう?

ムーラ(馬)でのベースキャンプ地までの荷上げは、明日出発するとのこと。

私の方はレンタル品の期間もあるので、今日出発することにし、日本から持参したリュックに2日分以上のパンや米など食料品などを入れ、荷上げのリュックを預け、受け取れる場所を再確認して別れた。

登山の入口までの約5kmぐらいの距離は太っちょの仲間の車で送ってもらったが、3ドルだった。

今はシーズンオフで登山客はおらず、これがシーズン中なら、ベースキャンプ地までの荷上げの料金も、登山者たちでシェアできたりするのだがね。

まぁ~登頂できたらそんなことはどうでも良くなるのだろうね。

大きなパンを1つ購入。

入口では、紛失したら100ドルの罰金が科されるゴミ袋を受け取り13時30分出発。

途中、下ってくる小さなリュックを背負うトレッカーたちと、数頭のムーラとすれ違う。

くるぶしの下あたりの痛みで何度か止まり、ナイフで靴の加工や足にバンダナを巻いたりして、痛みが気にならないような状態にしながら進む。

標高3000mを超えてくると傾斜が急になってきて、何度も立ち止まり、呼吸を整える時間が増える。

空気の薄さを感じ始めたのだ。

16時45分、今夜のキャンプ地“コンフルエンシア”着。

3時間15分ぐらいの登山時間のよう。

チェックをしてもらい、既に10張ぐらいテントがあるので、それらと距離がとれ、風よけの石囲いがある場所にテントを張る。

後でもう3張テントは増えた。

水はホースから流れており、ありがたい。

風が強く冷たいこともあり、体はバンダナを濡らし拭くぐらいにした。

19時過ぎ、米を炊き、サラミ、チーズ、パンの夕食。

20時20分、ラジオも本も持って来れなかったので、眠ることにする。

服装はインナーのシャツ、ロングスパッツ、フリース、トレパンなど。

 

●出費 3月  6日(アルゼンチンにて)

●荷上げ代288、パン2、車送迎代8.64

計 298.64(合計 1912.56)

1USドル⇒2.88アルゼンチン・ペソ