2004年 1 月 2日~旅日記より~

 

この宿は異常に湿気がこもっており布団もかび臭く、ジメジメ宿であった。

今日もう1泊は我慢しないといけないね。

さて今朝は5時10分ごろ目覚め、少し慌てて身支度をし6時には宿を出た。

自転車旅で着ているモンベル製の長袖シャツにロングスパッツ。雨天に備えゴアテックスのカッパも持っていく。

他の持ち物は、メガネ、一眼レフカメラ、貴重品、バナナ3本、水720mL。これをウエストバックと手提げのナイロン袋に入れ出発というわけ。

アルマス広場、線路と通り、川沿いを歩く。

今日のウルバンバ川は大荒れで茶色の激流となっている。注意しないとね。

徐々に山を登って行く、マチュピチュの標高が2280mなので400mの高度差を上がることになる。

何度もつづら坂を折り返しながら歩くが、思ったより疲れはなく、近道の石段も利用せず。

時折バスが追い越して先へ行くが、ゆっくり歩いて到着するほうが有り難さが増すというもの。

曇天から晴れ間が多くなるころには遺跡が見えてきた。

約1時間20分かかり入場口に到着

さて・・・旅人の情報通り、ここでもエルビス学生証を掲示し10ドル払い入場。

何か言われるのか?とも思ったがその心配はなくひと安心。

ありがとうエルビス。

そして、ついにあの空中都市マチュピチュ遺跡にやってきた

おぉ~~、まず遺跡全体をよく観察する。

素晴らしい!!朝日と影が良い感じのシルエットを演出しているこの時間帯の遺跡見学は大正解だ。

遺跡内は上り下りが多く時間もかかるがそういったものだろう。

太陽の神殿、水汲み場、コンドルの神殿、生贄の台、主神殿、日時計などゆっくり見学していく。

石組は想像よりはキッチリしておらず雑な造りも見受けられた。

マチュピチュは「老いた峰」という意味で、その隣にあるワイナピチュは「若い峰」という意味。

こんどは2743mのワイナピチュへ登り、そこからマチュピチュを眺めることにする。

まず入り口で名前を記入し、かなり急な上りを進み、見晴らし台へ向かうことになる。

見晴台からの眺望はやはり素晴らしかった。ここにも来て良かった。

しばらくアンデスを風を感じながら休憩し、月の神殿の方へ下る。

ここはあまり観光客はおらず、道中の石段も草が生え歩きにくい箇所もあった。

かなり下った気がするその場所に朽ち果てた遺跡のような月の神殿はあった。

ここは来なくても良かったかな?そんな感想である。

戻りは別の道を上り、途中に合流しマチュピチュへと歩いていると滋賀県からのツアー旅行者女性2名が歩いており、少し話ながら、改めて日本人旅行者の多さを感じた。

マチュピチュに戻り、再び見張り小屋で座ってくつろぐ。

ここからの眺めが昔から私も見ていたマチュピチュの眺めであり、改めて素晴らしく感じる。

その後、インカの橋へも向かう。20分ぐらい歩き行き止まりとなった先にインカの橋が見えた。左が絶壁で右が断崖の凄い場所にあり、以前にテレビで観た景色だったことを思い出した。断崖の下にはインカ道トレッキングのコースも見える。

当時の往来を想像しながら十分楽しめた。

マチュピチュ二戻ると多くの観光客で溢れていて、つくづく午前中の静かな時間に観光できて良かったと思った。

帰り道はつづら坂のショートカットで石段を使う。

まさに私が「グッバイボーイ」状態。

旅行者に有名なグッバイボーイは、このショートカットを利用して、つづら坂を進むバスの先回りをしながら「グッバーイ」と手を振り、チップなどを旅行者からもらう少年たちのこと。今日はいなかったな・・。

昼ごろには雲も多くなってきたが降らずに助かった。

13時頃にはアグアスカリエンテスに到着。

明日朝のオリャンタイタンボまでのチケット(12ドル)を購入に、今日の用件は終了。

かび臭いオスぺダへに戻りシャワーを浴びスッキリして町を歩く。この時間はリラックスでき本当気持ち良い。

地元の人々が行くレストランをのぞくも、それでも高目。メニゥーは4ソーレス、セグンドウは3ソーレス。

土産物屋もひやかしてみる、絵葉書1枚1ソルは・・高いだろう。

ここでもインカコーラTシャツを買う旅行者がいた。

あ~クスコビールのシャツもあるのか・・・しかし・・同じような物ばかりだね。

 

●出費 1月  2日

●ジュース 4、昼食 3、4

マチュピチュ入場料 34.6、列車(アグアスカリエンテス⇒オリャンタイタンボ)41.5(12ドル)

計 87.1(合計 1772.4S/.

 

※1US$⇒120円⇒3.44 S/.ソル

1S/. ≒ 34.9円