2004年 1 月 1日~旅日記より~

 

クスコで迎えた2004年である。

昨夜は布団で寝ころびながら同室の木村くんと3時頃までしゃべっていたけど、7時半には起床。

居間には誰もおらず仕方なくNHKテレビを観たり情報ノートをめくったり今日の予定をぼんやり考えたりする。

雲は多いものの青空が見え日が射していたので、迷ったが今日マチュピチュへ向かうことに決めた。

元旦から精力的に動くことはよいことだ!

宿主の八幡さんに自転車や荷物は預かってもらいリュックに水や食料などを入れ、昼過ぎにチェックアウト。

雨が降ってきたが、ずっと降ったり止んだりのこんな感じなのだろう。

昨夜の喧騒が嘘のように鎮まっているアルマス広場を通り、ウルバンバ行きのバスが出発する場所まで歩く。

バスにはすんなり乗車でき1時間半ぐらいでウルバンバに到着。

次にオリャンタイタンボ行きに乗り換え30分。

観光客が多く、遺跡に上ったり寛いでいるよう。

ここから夜、アグアスカリエンテスまで列車で向かうのでそのチケットを入手しなければいけない。

いったん駅まで行き発券時間を確認し再びセントロへ戻り、遺跡は・・・どうせマチュピチュへ向かうので遠くから撮影だけした。

昼食後、アルマスで民族衣装の男女が何人か集まって賑やかくなる。

酒やジュースをついで飲んだり花束を手に持っての演説、ほら貝も吹かれ数時間にも及んでいたが何だろう?

しまった!!

16時半からの発券でうっかりパスポートを忘れていたことに気付き焦ったが、神は見捨ててなかった。

ペンション八幡で貸りたエルビス・スズピーの学生証の出番が早くもやってきた!

※この当時日本人宿には情報ノートがあり、なかでも独特なタッチの「エルビスノート」なる情報ノートには多くの旅人が助けられた。その作者こそエルビス・スズピー氏である。

ただ顔写真がまったく別人なので、ヒヤヒヤしながら掲示してチケットを購入・・・あ~無茶だったがなんとか切り抜けられたよ。

ありがとうエルビス!

チケットが入手出来たのでひと安心で、メルカド付近で時間をつぶす。

19時45分発のアグアスカリエンテス行きの切符を求めギリギリまで人が並んでおり、元旦ということで人の少ないだろうと思っていただけに、想像以上の観光客に驚いた。

いつもこんなにいるのだろうか?

列車は暗闇の中を出発。途中も何度か駅らしき場所に停車するのだが、明かりが点ってなく、ほとんど何だかよくわからない。

21時20分ごろにアグアスカリエンテス駅に着。

さすがに明かりが点っており村ということが分かり安心した。

観光客が明かりの方へぞろぞろ歩いて行き、私も地図を忘れ聞いていたホテル名も忘れたため、ついていく。

道々人に聞きながらオスタル・エル・ミラバールにチェックインできた。

コンバニョ(シャワー・トイレ付)で10ソーレスはまずまず。

シャワーを浴びてからジュースを買いにでかけたが、やはり観光地なので色々な物が高値なのは残念。

宿に戻ってからラジオ短波放送でNHKワールドを受信すると、正月特番で日本の歌が流れている。

アンデス山中にある村の宿で懐かしい日本の歌を聴くことに寂寥感のようなものが湧いてきた。

不思議だよね。

明日も早いのでそろそろ眠ることにする。

2004年元旦は長い1日となった。

「2004年の目標として、やはり自転車世界一周達成へ向け少しづつ前進していくこと。人生を楽しむ」

 

●出費 1月  1日

●ビスケット 3.2、ジュース 1×2、3、昼食 1.5、夕食 2、0.5×2、ホテル 10×2

バス(クスコ⇒ウルバンバ)3、(ウルバンバ⇒オリャンタイタンボ)1、列車(オリャンタイタンボ⇒アグアスカリエンテス)41.5(12ドル)

計 77.2(合計 1772.4S/.

 

※1US$⇒120円⇒3.44 S/.ソル

1S/. ≒ 34.9円