2003年 12 月 29日~旅日記より~

 

初めて4000mを越える高所での夜であり、寒さと軽い頭痛のような症状があり、なかなか寝付けなかった

長袖フリースや靴下着用の防寒対策も万全ではないように感じ、良い経験となっている。

この宿はトイレが屋外にあり夜中に2回行くのは寒かったな~

朝食は消化不良気味で食欲はなく、パンを何個か食べて水を飲んだ。

自転車走行は、ウインドブレーカーを羽織った以外はいつもと変わらずで、寒さにも慣れつつも、やはり指先冷たく感覚がなくなりしびれたり。それでも平坦でスピードが出て快走である。

カバナぐらいまでは弱いながら陽射しに恵まれたが、フリアカに入った頃はポツリポツリと降りだしてきて、まずいなとペダルを踏む足に力も入ったが、プーノヘ向け進むにつれ止んでくれ助かった。

そして恵の太陽が再び姿を現してくれた。

フリアカまでは前方から弱い向い風、プーノまでは右から風を感じる状況・・・つまりチチカカ湖方向から吹いているということ。

プーノ手前10kmぐらいから長い上りになり押し歩く。

4000mを越える標高では足が重く感じなかなか進めなく歯がゆくもどかしい。しかも朝から軽い頭痛症状だし・・・。

チチカカ湖も一部眺めながらの下り道はプーノの町へ続いている。

セントロに入りそろそろ調べていた宿の場所を確認するため停車しようとブレーキをかくると、自転車タクシーの青年が声をかけてきた。

「ホテルならコンバニョ(シャワー・トイレ付きの部屋)で安いところがあるよ」

「いくら?」

「15ソーレスだよ」

「高いよ」

「いくらなら安いの?」

「10ソーレス」

「OK、10ソーレスでコンバニョの部屋があるから案内するよ、ついてきて」

「OK]

という手慣れた会話の後に、狭い路地を入り案内された宿の部屋は清潔で酔う感じでチェックイン。

当然この青年がホテルだけのために私をここに案内したわけでない。

世界的な観光地でもあるチチカカ湖の観光ツアーへの申し込みを見込んでということ。

もちろん私もチチカカ湖ツアーへは行きたかったので、併設の旅行代理店で内容を聞けばウロス島・タキーレ島ツアーが20ソーレス(約698円)で申し込んだ。

その後、クスコ行きのバスターミナルを探し、明後日の朝出発するバスチケット(安いバスで15ソーレス)を購入。

プーノからクスコへはバスで向かいまたバスで戻ってくるというわけ。

ひと安心だね。

 

◆走行距離 110km ◆総走行距離(11354km/131日間)

最高時速 56.0 km/h

◆平均時速   16.0km/h

◆時間   6時間  52分

 

●出費 12月  29日

●パン 0.3、ジュース 2、昼食 2、夕食 4.5ホテル 10

ツアー代 20、バス(プーノ⇒クスコ) 15

計 53.8(合計 1608.4S/.

 

※1US$⇒120円⇒3.44 S/.ソル

1S/. ≒ 34.9円

 

2003年 12 月 30日~旅日記より~

 

7時15分過ぎ、チチカカ湖ツアー参加のため無線を持った女性について連れられ乗車。

港まで車で行くので途中別のホテルでも客をピックアップ。ブラジル人カップルと一緒になった。

港では更に多くのツアー客と合流し、30人乗りボートで出発。

まずウロス島から・・・30分ぐらいの船旅で到着。

なるほど!!あちらこちらにトトラ(葦)で出来た島があり、上陸するトトラの島で他のボートとかち合わないように、各島(各集落)別れて上陸しているよう。

さてトトラで出来た浮いている島は・・・上陸し歩くと、なるほど!陸のように感じるものの、所々トトラが少ない箇所なのか柔らかい感触の場所もあった。

島では民族衣装の女性(男性もいる)が土産物を売るため「アミーゴ!」と声をかけてくる。

観光客はトトラ製の船の置物などを購入しているようだが、私は御土産の品をカバンに入れ旅をするのは邪魔になるので購入はしないように決めていた。

私は乗らなかったけど、オプションでトトラで出来た船に乗っている観光客もいた。

ウロス島ではもう1つ別の集落へ上陸し、その後タキーレ島へと向かう。

チチカカ湖もこの辺は水面へ顔を出しているトトラがかなり多かった。

ボートはトトラが生えてない箇所を進む。これはボートが通れるように日頃から手入れをしているようだ。

ウロス島から2時間半かかりタキーレ島へ上陸。

長かった。晴天になり島内を歩くにも都合がよい。

島の上へ上へと歩くと、時折羊飼いの女の子や土産を手にした男の子などにも出会う。

写真を撮影すると手を出してお金を求めてくるのは観光地でのあるある。

チチカカ湖は標高3800m以上の高地にあり、広さは琵琶湖の12倍以上あるそうで、今日は空の青さ湖の水色が映え、本に書いてあったように美しい場所に感じた。

段々畑やポツポツ樹木も生えており絵になる景色が広がっている。

タキーレにもセントロはありここで休憩。

セントロと言っても、土産物屋、キヨスコ(売店)、レストランが少しある程度で、観光客以外の島民は少ない。

セントロから少し離れた場所でツアーのみんながガイドの案内で1軒のレストランへ行くので、なんとなく私も一緒に食事に加わった。

メニゥーで当然メインはぺスカド(魚)。

魚は白身の淡白な味で美味しかったが量も少なく物足りず、値段も驚きの8ソーレスの観光地プライス。

プーノでは2ソーレスで食べられるので4倍もすることに・・・・支払いのときに日本語で「高いよ~」と文句を言ったがもちろん理解できなかったことだろう。それでいい。

食後少し歩くと反対側の船着き場眺められる高台へ。眺望を撮影。

島の山頂から船着き場まで撮影しながら歩いて下る。

空に浮かぶ白い月も見える。空に近い高さで空気もクリアだからよく見えるのだろうか?

15時過ぎプーノへ向け出発し18時頃に曇天の町に到着。

長い船旅は終了し満足感と疲れで宿へ向かって歩いていると雹が降ってきて慌てて宿へ逃げ込んだ。

シャワーを浴びてから夕食はチキンを購入しパラジェバール(持帰り)。

明日の準備はこれから行うことにする。

 

●出費 12月  30日

●パン 0.1×10、チキン 4.5、昼食 8ホテル 10

計 23.5(合計 1685.7S/.

 

※1US$⇒120円⇒3.44 S/.ソル

1S/. ≒ 34.9円

 

2003年 12 月 31日~旅日記より~

 

昨夜も雨で朝はまだ路面が濡れている。

今朝は早く4時半ごろから、ごそごそ荷造りなどをしてホテルを6時過ぎに出てバスタームなるで長時間待機した。

7時30発予定は8時過ぎに出発。

自転車なども全てバスに入れられたのでひと安心。

乗客があまり乗ってなく出発したが隣の街のフリアカなどでは乗客を乗せるための長時間の停車もあった。

クスコまでの車窓は4000m以上の高所を進むので景色はよく、線路を走る高山列車を見ることもできた。

結局クスコに着いたのは15時半ごろで、予定より1時間遅れ。

少し手前では雨が降っていたので心配していたので、到着後にバスターミナルで急いで自転車セッティングを済ませ、中心部を目指すがアルマス広場に着くころには大降となり、ずぶ濡れになりながら目的地の「ペンション八幡」へ到着。

到着時には多くの日本人が宿泊しているものと楽しみにしていたが思ったより少なく、皆外出中とのことで納得。

夕方に宿に戻ってきてからは、様々な日本人旅人たちと交流を楽しんだ。

同室は木村くんという27歳の大人しい青年。

また日本人宿なのでNHK衛星放送も受信しており、途中からだったがNHK紅白歌合戦が観れ良かった。

日付が変わる頃にはみんなでアルマス広場へ行き、ペルーのクスコでの新年の賑わいに参加した。

大勢の人が繰り出し爆竹が賑やかに、いややかましく鳴っており、徐々に私たちも「もういいかな・・・」そんな感じになり、7人揃って宿へ戻った。

その後、サッカー天皇杯の観戦をしながら大晦日から新年へ変わる夜は更けていった。

 

●出費 12月  31日

●パン 0.1×10、牛乳 2.4、クッキー 3.1、インカコーラ(2.25L) 3、宿代は明日に精算

計 9.5(合計 1685.7S/.

 

※1US$⇒120円⇒3.44 S/.ソル

1S/. ≒ 34.9円