もう直ぐこの国は終わるだろう 怒れる国民たちの手で

それが報いだというのならば オレはあえてそれに逆らってやろう


翌々日の朝、今まで動きを見せなかった国民たちが動き始めた

国中の一護に反乱をしようと思っている人々を集め一人の男を先頭に王宮へ向かってくる

烏合の彼らを率いるは紅き髪を持つ男剣士…恋次だ


「…反乱か、起こると思ってた」


一護は城の窓から外を見て悲しそうに笑っていた

信じていた恋次も加わっている事が悲しいのだろうか


「修兵、お前達は今から逃げろ。今なら反乱分子達からまのがれる」

「一護様!貴方は自ら処世されようとするのですか!」

「…修が大臣で良かった、俺がいなくなっても何処か他の王子の手足となれ」


最後の命令だ、と一護は修兵を見ずに告げた


「…畏まりました。一護、お前の下にいれて俺は幸せだった。ありがとう」


修兵はその言葉を最後に部屋を出て行った

部屋に残っているのは一護とコンだけ、王子と召使


「コン、お前も逃げろ」

「お前は…命を棄てるのか」

「織姫を殺させて雨竜と恋次を敵に、国民達を敵にした。もう俺に残っている物なんか無いさ」


そう言いながらも一護は静かに泣いていた


(一護ばかりが罪を背負うなんて許せねぇ、オレにも罪がある。こんな方法が報いなら……オレはそれに逆らってやる)


コンは自分の服を脱ぐと一護へ差し出した


「コン…?テメェ何して…」

「ほらオレの服を貸してやる。それを着て直ぐ逃げやがれ」

「な…何言って!」

「大丈夫、オレらは双子だぜ?きっと誰にも分かりはしねぇ」


説明しながらもコンはどんどん服を渡していく


「でもそんな事しても殺されるのがお終いだ、それに下手すればコンが殺される!」

「オレの心配より自分の心配をしろ、オレは捕まっても牢から逃げれる。オレを誰だと思ってる」


鬼ごっこの天才コン様だぜ?、と気持ちが良い位の笑顔で言った

釣られて一護も笑顔になり暫くの間笑っていた

2人で笑うのは久しぶりな気がした

やがて2人は自身の着ている服を交換した。

一護の王子の服をコンが、コンの召使の服を一護が着用し、コンには普段無い眉間の皺があり、一護に眉間の皺は無かった。

完全なる入れ替わり


「コン…ちゃんと来いよ?」

「あぁ、約束の場所で」

「約束の場所で」


一護は以前コンが身に纏ったような布を纏い部屋を出て行った


「すまねぇ一護、お前に嘘吐いちまった」


コンは静かに裏口の見える窓に移動し裏口を見た

裏口からは一護が走っていくのが見える


「お前との約束は守れねぇよ」


コンは最初から逃げるつもりなど無かった、少しでも一護を安心させるために吐いた“嘘”


「観念しろ、悪の王子」


首に当てられる一つの剣

自分に向けているのは雨竜の騎士で一護の友だった恋次

後には何人かの国民達がいる


「ふっ、こんな時まで客人か。ご苦労な事だな恋次」

「一護、テメェは呪われた“悪ノ王子”」

「悪ノ王子か…ずいぶんな言われようだな」


コンは一護の口調を真似て恋次と喋っているが恋次は気付いていない


「これは雨竜の為の行為か」

「違う、これは僕自身が望んだことだ」

「雨竜…」


いつもの王子の服ではなく民の服を着ている雨竜が国民たちの後ろから出てきた


「君みたいな悪魔はもっと早くに消すべきだった」

(悪、悪と…アイツに悪の血があるならオレだって同じ時が流れている)


七月二十二位、悪ノ王子捕マル。




続く




学校から更新www時間帯が夜なのは昨日途中まで書いて下書きだったからwww