悪の華 可憐に咲く 狂おしい彩りで とても美しい花なのに

嗚呼 棘が多すぎて触れない


「あの国を壊滅させるよう命令したの一護様らしいわ」

「優しい王子と私達は騙されていたんだ」


ユルスナ、ユルスナ、王子ヲユルスナ

国民たちは静かに怒っていた...


――――――


「そんな…!一体何故…!!何で一護の国に!」

「急に襲撃され…我等にも分かりませぬ」


雨竜と恋次は壊滅された織姫の国にいた

そこには殺された人々と残された家族、戦死した兵士達。

この国の王女で自分の婚約者の…織姫


(信じられねぇ…あの一護がこんな事…)


恋次は雨竜を支えていた、支えていないと今にも泣きそうなことを分かっているから…

その後二人は一護の国と織姫の国の境目にある小川にいた

しかしその小川は魚もおらず黒く濁っている、襲撃で水は濁り魚は全て死んだ


「恋次…僕と一護は小さい頃からの友達だった」

「……存じております、お二人は仲が良かったと聞いています」

「僕と一護はこの小川で出会ったんだ」


今から十年前、初めて一護の国に来た雨竜は道に迷っていた


『うっ…ひっ…ぅぅ…』


蝶を追いかけていたら自分が知らない場所にいた

泣いていても仕方ないと頭で分かっていても雨竜の目からはとめどなく涙が溢れてくる


『どうした?お前、見かけない顔だけど』

『だっ…だれぇ…?』

『俺一護!この国の王子らしいんだ、お前は?』

『うっ…雨竜…僕も王子……』

『雨竜も王子なんだ!』


ニカッ、と笑った一護の笑顔は太陽よりも眩しいと、その時雨竜は小さいながらも思った

それから一護と雨竜は互いに中々会えないながらも仲良くしていた

二人が成長すると一護には“コン”という兄弟の召使、自分には騎士の“恋次”が傍にいるようになったが関係が変わる事は無かった


“友情”が二人を繋いでる絆だった


「今…とっても一護が憎いんだ…こんな事思ったの初めてで…恋次…」


僕、どうすればいいの?


(雨竜様、こんな雨竜様を見たのは初めてだ…)


恋次は雨竜を優しく抱きしめた


「恋…次……?」

「お前の敵は俺がとる、俺は雨竜の騎士だから雨竜の望む事も護る事もする」


恋次は触れるぐらいのキスをして強く抱きしめた


「雨竜様、大好きです」


雨竜は何も言わずに恋次に抱きついていた...


―――――――


「コン…これで良かったのかな…」

「お前が望んだ事。オレはいいと思うぜ…んでウジウジすんな!」


コンは下を向いて顔を見せない一護に何かを差し出した

それは一護の大好きな物


「今日のおやつはチョコレートだ、だから笑顔になれ」

「…バカ」


一護は小さくも無邪気に笑った


―狂った歯車は静かに廻り始めた...



続く





自分で書いてて何だか恋雨に萌えてきた件について

・・・じゃなくて!何でか知らないけど何か恋雨要素が入っちゃったw

ワーオwww



歌詞だと両方とも今中盤ぐらいかな?