「ここが青凪小かぁ」
「私立だな…公立よりでかい」
エリとケンジロウは小関裕太という少年がいる【青凪(あおなぎ)小学校】の上空に居た
「今の時間帯は…3時間目ぐらい?でも私立の小学校って何分の授業なんだろう…ケンジロウ、分かる?」
「そんなのしらねーよ。俺達公立で私立の事情なんか知るか」
たわいな話をしながらエリとケンジロウは屋上へ降りた
屋上には薄いジャンバーを布団代わりにして寝そべっている少年がいた
「小関裕太君ってどんな子なのかな~ミーサ先生何にも教えてくれなかった」
エリが愚痴を呟いていると寝そべっている少年が寝返った
春で暖かいがまだ寒い
そんな事お構いなしに少年は寝ている
エリは少年の近くに行き手を顔の前でヒラヒラさせていた
「熟睡してる…」
エリは軽く微笑んだ、ケンジロウは上空から小学校全体を見渡している
「さて…このぐらいでいいか。エリー!!探しに行くぞー」
「あ、うんー!!」
エリは少年の元から飛びだとうとしたが飛べなかった
逆に反動で後ろに転んでしまった
「キャッ!!」
「…ったく何やってんだよ。おっちょこちょいのエリ」
ケンジロウは呆れてエリの傍へ降りた
「だって…この子が」
エリの服を掴んでいる男の子、それは寝そべっていた男の子だった
「ね…あんたら誰?」
男の子はムクっと起き上がって布団代わりにしていたジャンバーを着た
「羽生えてるし…もしかして天使とか!」
男の子の言葉にエリとケンジロウはギクっとした
「そう…」
「です…」
あまりの驚きに曖昧な言葉になってしまった2人だった
「うわ~天使って本当にいたんだ!今まで信じてなかったからビックリした~」
「君が…小関裕太君?」
ケンジロウが驚きながらも聞いた
「僕は裕太じゃないよ」
「そっか…君の名前は?」
「僕は渡邉聖斗。裕太に何か用があるの?裕太ならお気に入りの場所にいると思うけど」
「お気に入りの場所?」
エリがケンジロウより身を乗り出して聞いた
「うん。裕太がいっつもいるお気に入りの場所」
「その場所を教えてくれないか」
「僕も知らないんだ、聞いても教えてくれないし・・・」
「そうか。ありがとな、探しに行くぞ。エリ」
ケンジロウは聖斗の頭を軽く撫でてエリと共に空へ飛び立った
2人の姿を聖斗はずっと眺めていた
* *
「ケンジロウ、子供って皆天使が見れるのかな…。そしたら私達が動きにくいかと思うんだけど」
「天使が見れるのは…ターゲットになっている人とその人と一番仲が良い人…。子供は見える子と見えない子の2つに別れて…見れるのは心が綺麗な子…と俺達はクルンで習った覚えがある、ちゃんと覚えとけ、馬鹿エリ」
「私だってたまには忘れごとするんです~だ」
エリとケンジロウは2手に分かれて小関裕太を探すことにした
エリは北と東を、ケンジロウは南と西を
見つかったら互いの電話に電話を入れることにした