連載掌編小説「彼のコンセプト」⑩ | ヒロN式!

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「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」
の著者・ヒロNが綴る毎日のよしなしごとです。

17話まで、書き進んで、なんと、

18話から29話までの原稿が

紛失していることを発見した。




う~ん、まずい。




いろいろ思い出す話もあるのだが、

なんせ20数年前の話だ。

全部は、思い出せない。

それに、今、書いたんじゃあ

ダメでしょう、といろいろ悩んだ末に、

紛失した原稿分を飛ばして、

30話から再開することにした。

実は、この連作掌編は、冬から春、

梅雨、夏、秋、そして冬の順。

つまり、一年間で完結する構成に

なっているのだが、春の後半から、

梅雨時の部分が飛んでいることになる。

ま、誰も気にしないか。




よろしくお願いします。



第30話「シーズ・ドリーミング」





ヒロN式!


銀行預金を引き出すため、局の玄関を出たところで、

女子高生らしい女の子が、彼に声をかけてきた。

「この業界の方ですか?」

「この業界の方ですよ」

彼は、歩きながら、そう答えた。

女の子はついてきた。

彼は彼女に構わず早足で歩いた。

「ディレクターの方ですか?」

「ディレクターの方ですよ」

彼は、そう答えて、歩き続けた。

「ヨシボウって知ってる?」

女の子は、彼に追いすがりながら、そんなことを言った。

「ヨシボウ?」

「そうだよ、ヨシボウだよ」

彼は、立ち止まり、女の子の顔を見つめた。

割りと整った顔立ちに薄い化粧をしていた。

だが、素肌はファンデーションの必要もない。と彼は思った。

髪型も最近流行りのアイドル歌手のそれを真似たもので、

彼女は、顔にかかった前髪の形を気にしてか、それを何度も

引っ張った。

「ヨシボウに会いにきたの」

「へえ」

「今日、あの局に来るんでしょ?」

「そうなの?」

「ねえ、ヨシボウに会わせてくれない?」

「ヨシボウは、まだ、来てないんだろ?」

彼女は、唇を尖らせながら、うなづいた。

「3時にスタジオ入りだって」

「じゃ、まだ、三時間もあるじゃない」

「だから、待ってるの」

「なるほど」

彼は、また、歩き始めた。

「ねえ、」

「何?」

「どこ行くの?」

「銀行」

「なにしに」

「お金を降ろしに」

「ふうん」

彼女は、さして興味を持ったふうでもなかった。

「ヨシボウのことは好きなのか?」

「世界で一番好きよ」

「でも、ヨシボウは君のこと知らないんだろ?」

「そうよ。……悲しいわ」

そう言って、彼女は深いため息をついた。

「だから、今日会いに来たの」

「なるほど」

「だから、今日会わせて!」

「……悪いけど、僕は、芸能番組班じゃないんだ」

「でも芸能に人と友達なんでしょ?」

「そりゃあまあそうだけど」

「だったらお願い」

女の子は手を合わせた。

「無理言っちゃいけない」

「だ・か・ら、ひと言話するだけでいいわ」

「それが、難しいんだ」

彼は、銀行の扉を押した。

キャッシュカードを取り出し、ディスペンサーに

差し込んだ。

「ねえ、幾ら降ろすの?」

「三千円。給料日前は、苦しいんだ」

おじさん、おばさんは読むべし!

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http://musosha.hondana.jp/book/b67903.html


メタボな人は読むべし!

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いよいよ食欲の秋!

さあ男もダイエットだ!(宣伝)

男のダイエットーヒロN式

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販売好調、

「女の子の取扱い説明書」の方も

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