今日もライオンで原稿を書こうと思っているが、
そもそも、ワタクシがライオンを知ったのは、もう30年も前のことです。
なぜ知ったのかというと、高校時代の同級生のM君がクラシックファンで
彼が紹介してくれたからです。
彼は、一家でクラシック喫茶や音楽教室を経営しているような人で、
ほんとクラシックが好きな男だった。
でも、ライオンやクラシック喫茶は、友達と行くには、不都合ですな。
まず、お喋りが出来ないから、友達と行っても、二人黙っている訳で
これは案配が悪いなあ。
ある日、彼が、彼女が出来て、デートがしたいのだけれど、金がない
のでかしてくれと言われて、10万円貸した。
デートに行くのに10万円も要らないだろうと思ったが、彼がマスターを
している家族経営の喫茶はあまり流行ってないので、金に困っているん
だろうと貸しました。彼は毎月1万円ずつ返すからと言っていたのだが、
以来、連絡が取れなくなった。
ワタクシも、店に行ってみようかな、と思ったのだが、なんか催促する
場面が頭に浮かんで、行く気が鈍り、とうとう行かないでしまった。
金を人に貸すときは、あげた、と思え、という言葉があるが、
本当、そうだな。
もちろん、お金も惜しいけど、もっと、イヤなのは友達を無くすことだ。
お金を貸してくれと言われて断ると、友達を無くしそうで、貸しちゃう
人もいるかもしれないけど、結局、返してもらえない、音信が不通に
なる、ということで、友達を無くしてしまう結果になる。
だから、やっぱり、貸さない方がいいと思う。
ライオンに行く度に、ちょっとM君のことを思い出します。
もう一家の店はなくなっているし、彼はどうしてるんだろう。
拙著「女の子の取扱い説明書」の感想、ご意見、質問などもありましたら、こちらへどうぞ。