昨日の出来事から、
夜になって息子が
「頭が痛い」と言う。
時間は夜の7時半頃。
もう病院はやっていない。
頭は痛いと言うが、
食欲も元気もある。
吐いてもいない。
救急車は呼べないので、
受診するのか?
様子を見るのか?を
夜間に相談出来る機関に
電話をして相談した。
事のあらすじを話し、
今の状況を話した。
一番近い夜間診療してくれる
病院を紹介された。
近いとは言え、
そこはいくつか区をまたぐ、
結構な距離がある場所だ。
でも背に腹は変えられない!
息子が心配だ。
息子を車に乗せて
雨の降る夜に車を走らせた。
田舎道ばかり運転している
私には雨の夜の都会の
いくつも車線のある大きな道路は
とても緊張する。
安全運転でゆっくりと
車を走らせ、ナビの言うがままに
駐車場に停め、病院に入るも
「ここではなく、隣です」と
違うところに入ってしまった。
再度、車を走らせ
少し先の病院へ。
やっとの思いで辿り着く。
入り口にいる警備員さんに
「内科しかないので
外科は見れません」と言われる。
え?電話で紹介してもらったのに。
そんな事ある?!
ここまで来て帰る訳にはいかない。
「ここを紹介されたんです。
頭を打ってるんです」と説明。
奥から受付をしている
愛想の悪い年配の女性が出てきた。
「内科の先生しかいないけど・・・
まぁ、一応見ますが」
何だ?!その一応って?!
『見る』では困る!
『診て』欲しいんだ!
何だ?!その面倒臭そうな対応は?!
(私の捉え方です)
「外科の救急はあるんですか?」と
聞くと、その年配の女性は
困ったような面倒なような
何とも言えない態度で
壁に貼ってあるであろう紙を
目を細めて見ている。
「○○病院が今日の担当です」
返ってきた返事はその一言だけ。
「どこにあるんですか?」
「ここからどれくらいかかりますか?」
「そこに行けば専門の先生に
診てもらえるんですか?」
私はその女性を質問攻めにする。
返ってくるのは
端切れの悪い返答ばかり。
そっか、把握していないんだ。
専門の病院の担当は
日々変わるから
いちいち細かく
覚えてはいないんだ。
そっか。私も他の教室が
土日受入しているのか?
何時までなのか?
細かく知らないもんな。
仕方ないか・・・。
この女性に詰め寄っても
何も得られるものはないと
判断し、今日担当の外科の
病院名と電話番号だけ聞き、
そこに行こうと思った。
そしたら最後におずおずと
そこの病院の地図を出してきた。
たくさんコピーされたその地図、
クリアファイルに挟まれ、
受付のテーブルの上に置いてあった。
何だよ!すぐそこにあったんじゃん!
しかもいっぱいあるし!
さっさと出さんかいっ!!!
頭をよぎったその言葉を飲み込み、
「ありがとうございます」と
頭を下げ紙を受け取り
その場を後にする。
扉を開け出ようとする私の背後から、
その女性が少し大きな声を上げた。
「電話をしてから
行ってください!」
振り返り「分かりました」と返事した。
その女性が少し慌てたように
私に言ったその言葉の意味を
数分後に理解することとなる。
車に戻り、そこの病院に電話をする。
説明をすると
「うちは脳外科ではないので。
整形外科なので、
専門医がいないので診れません」
そう言われた。
「○○脳外科さんがあるので
そちらに電話をしてみてください。
診てくれるかは分かりません。
この時間やってる病院なんて
ありませんから。
先生がいて診てくれると言うなら
診てもらえると思います」と。
もう話が通じないと思った。
この人と話しても無駄だと思った。
あの年配の女性が
「電話をしてから」と
焦って私に伝えてきた意味を知った。
私はこの世で一人きり、
世間は冷たい非情なんだと
やっぱり優しい世界なんて
存在しないんだと思った。
私は「分かりました。
ありがとうございました。
失礼します」と
それだけ言い電話を切ろうとすると
「大丈夫ですか?
それで良いですかね?」と
申し訳なさそうに女性が私に
聞いてきた。
彼女も辛い立場にいるのかもしれない。
私には分からない、
闇の世界があるのかもしれない。
この人を責める気にもならない。
もう疲れた。
「結構です。失礼します」と
私は電話を切った。
長くなったので続く・・・
(※幸い息子は何ともなく無事です
)