朝日新聞の有料記事です。
理系学生は争奪戦、工業大学に行列 「IT専門でなくても構わない」
今は情報系が大人気みたいですね。
情報系には文系と理系があって、特に理系のIT人材が幅広い業界で求められている事もあり、また学生の絶対数が足りていないから引く手数多の状況になっています。
もともと文系と理系の学生の割合は7:3と言われていますので、その少ない3割の中の更に情報工学の学生をターゲットとして確保するわけですから、企業としてはかなり大変な話です。
そうなると、欲しい人材をどこからか求める必要がありますが、次なるターゲットとしては電気電子工学の学生があがってきます。
電気電子工学は情報系の授業を必修科目としているところも数多くあり、そのため情報工学に対してもある程度の知識は備えています。
しかしこの電気電子工学、理系の中でも就職最強といわれるくらい就職に関しては無双状態で、情報工学以上に色々な分野で必要とされています。
情報工学と違って受験生からは不人気の学科のため、需要(企業側)と供給(大学側)のバランが非常に悪く、こちらは情報工学以上に人材確保が難しくなっている状況です。
その次のターゲットとなると機械工学ですが、実は機械工学と情報工学は全く異なる学問です。
機械工学は「生活をさらに快適にするための機械をつくる技術を学ぶ学問」に対し、情報工学は「コンピューター技術について学び、新しいサービスを開発する学問」になるため、そもそも方向性が全然違います。
機械工学を学んだ方は情報工学的な考え方の組み立てをあまり好みませんし、逆に情報工学を学んだ方は機械工学的な考え方をやりたがりませんので、同じ理系でも全く違ってきます。
採用する側は理系の実情をあまりよく知らない文系出身者が窓口ですから、理系なら同じと思って採用すると考え方の違いによるミスマッチが起きてしまいます。
そもそも人が足らないのが問題です。
それに対して国は「理系学生を増やせ」って騒いでいますが、単純に理系学生を増やすだけで解決できる問題でもありませんし、設備だったり職員だったりを含めて一定のレベルを担保出来る環境整備が必須ですから、そんな簡単な話ではないです。
今まで所得や社会的地位等で技術者をおざなりにしおきながら、なんか今更感が強いですね。
まずはこれからの子供たちが、憧れる将来のビジョン(例えば高収入やホワイトな待遇など)をしっかり示してあげないと、いつまで経っても7:3の壁はなくならないですし、優秀な人材はどんどん海外に持って行かれますよ。
ホント、しっかりと考えて欲しいです。
