27卒以降の就活はどうなるのか?
たぶん「全体としての難易度が急上昇する」というよりは、「格差が残酷なまでに広がる」という見方が多くを占めます。
これまでの「時期が来ればみんな一斉にスタート」という就活の形が完全に崩壊するため、準備をしていない層にとっては間違いなく地獄になります。
1.「就活の早期化・通年化」の完成
27卒以降は、政府と経団連が主導してきた「3月広報解禁・6月選考解禁」という形骸化したルールが名実ともに無効化されます。
- インターンシップの選考直結:これまでは「インターンは採用に関係ない」という建前がありましたが、現在は一定の基準を満たしたインターンの評価をそのまま選考に利用して良いことになりました。
- 「気づいた時には終わっている」恐怖:大学3年生の夏〜秋時点で内定(内々定)に近い評価を得る学生が増えるため、4年生になってから動き出す学生は、残り物の椅子を奪い合うことになります。
2.「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」のインフレ
コロナ禍が完全に明け、27卒は「行動制限のない4年間」を過ごした世代です。
- 言い訳が通用しない:「コロナで何もできなかった」という言い訳は一切通用しません。
- 強者のエピソードが強い:海外留学、長期インターン、起業、大規模なイベント運営など、外に出て活動した学生と、なんとなく授業を受けていた学生の「経験値の差」が、これまで以上に露骨に評価に反映されます。
3.企業の「厳選採用」へのシフト
少子高齢化で人手不足と言われていますが、それはあくまで「誰でもいい仕事」の話です。
- AIによる生産性向上:生成AIの普及により、これまで新人が担当していた「定型業務」や「リサーチ」の需要が減っています。
- 求める基準の引き上げ:企業は「とりあえず100人採用する」スタイルから、「自力でAIを使いこなし、付加価値を生める優秀な10人を確実に採る」という厳選採用にシフトしています。
4.ジョブ型雇用の浸透
「何でもやります」というポテンシャル採用から、「あなたは何ができますか?」というスキル重視の採用(ジョブ型)が広がっています。
- 専門性の欠如がリスクに:自分が将来どの職種で貢献したいのかを早期に定め、それに基づいた一貫性のある活動をしていないと、面接で説得力を欠くことになります。
27卒以降はどう動くべきか?
「厳しくなる」という言葉に怯える必要はありませんが、「のんびり構えていると詰む」のは事実です。
- 3年生の夏までの勝負:3年生の夏インターンを「お試し」ではなく「本番」と捉えて動くこと。
- スキルの可視化:資格、プログラミング、語学、あるいは特定の分野での深い知見など、AIに代替されない「自分の武器」を今のうちに作ること。
- 情報の格差を埋める:周りが動いていないからと安心せず、意識の高いコミュニティに身を置いて情報を取ること。