素浪人 月影兵庫(1965〜1968年)

 

ノルマではないけれど月一本くらいはと思っていますが、最近ヒルナンデスで紹介されたTシャツのデザインUPに時間を取られ、この間もいろいろ見たのですが文章に出来ませんでした。

「兵隊やくざ」は「続」と「新」を見ました。まだ見たいのだけど近所のビデオ屋に無く、不具合で中断していたTSUTAYAでまた借りようと思っています。多分田村高廣さん出演情報を知らなければ一生見なかったジャンルと思われます。

 

さて皆さんは映画はジャンルで見ますか?それとも原作、監督、俳優?

私は最近話題になっている「アングスト(不安)」の奇妙な俳優の写真を見ただけでモノごっつ観たい感をそそられています。でも良く読むと実際にあった事件を元に40年近く前に作られた映画で、あまりの過激さに上映禁止が相次いだ問題作とか。私は血がダラダラ出る描写は苦手なので懊悩しています。

主役のアーウィン・レダーという俳優の顔は一瞬ピーター・フォンダかと思う程にており、私の好みの顔です。 ※P・フォンダの画像見つけたのでネットから※ギッて来ました。 ※ギル=かっぱぐの意

 

 

 

私は(ハズカシナガラ)顔が一番大事かも知れない。好きな俳優が出ているとどんな陽のあたらない端役でも探して見ていました。

 

次がお話で実際にあった事件を題材にしたものが好きです。

「吉展ちゃん事件」「深川通り魔殺人事件」「青春の殺人者」など事件を解決するプロセスもさることながら、なぜ「人を殺したのか?」殺したい程憎いなら遠ざければ良さそうなのに近づき殺害までする心理は脳のどんな働きに起因するか(大きな声で言いにくいけれどとても興味があります)たいていはお金か性欲か復讐という止む負えない事情?があり、それ無しに人を殺す…心理、攻撃性はどう発生するのか?

そういう理由で「アングスト」は非常に興味があるのですが、わざわざ不快な目に遭いたくもないので二の足を踏んでいます。

 

いつからこんな好みになったのか判然としませんが、ホントの昔大好きだったのはテレビ時代劇の「月影兵庫」です。

 

 

 大昔であらすじなども覚えていませんが月影のダンナと焼津の半次の掛け合いを毎回楽しみにしていました。長崎だったので少し遅れて放映されたかもしれません。「月影兵庫」が終わってタイトルが「花山大吉」になったのは覚えが無いような気がします。「月影兵庫」の原作者があまりにコメディ色が強くなったのを嫌って名前を変えざるおえなくなったそうです。でも名前は大事ですよね。「ツキカゲヒョウゴ」という響きが孤高な剣の使い手にはピッタリです。中身は回を追うごとに「ハナヤマダイキチ」になっていったようですが。

 うろ覚えの私が言うまでもなく主役の近衛十四郎さんは時代劇界きっての剣の使い手で殺陣の迫力で右に出るものは無いと言われた存在ですが、子供の私には猫やらクモがきらいでおからばっかし食べてるオジさんが一旦剣を抜くとその豹変するさっそう振りが魅力でした。

 

唯一無二の相方焼津の半次(品川隆二)

 

上京したら私の二大巨匠「手塚治虫」「近衛十四郎」さんにサインをもらおうと思っていました。(私が上京した頃にはすでに亡くなっていましたが)

近衛十四郎さんの「ダンナ」はちょっと得難いキャラクタでは無いでしょうか?

「のらりくらりしてるのに剣の腕はピカイチキャラ」は時々登場しますが兵庫ののらりくらり度はダラしなさ過ぎて、おからを頬張って喋るわ、お膳にこぼれた酒を舐めんばかりの意地汚さ。「おれは今まで隠していたが2文ばかりある」と懐から出して19文持っていた半次に「たった2文ぽっちでもったいぶりやがって〜」とさんざん罵倒されるくだりはトボケすぎて楽しくて、もう好きと言うしか無い!

強いんだけど隠してるんじゃ無くだらしないけど剣だけは強い、というポジションで、皆に「はは〜っ」なんて言わせない素朴でオシャレな浪人なのがホントに素敵。

 

 

付かず離れずのふたりはどこの宿場町に来てもあまりぱっとしない安そうな店でかち合う事が多い。金勘定の出来ないダンナと勘定も出来る曲がった事が嫌いな直情型のちゃんとしていればイイ男の渡世人半次。丁々発止でアドリブも多かったというふたりの掛け合いは絶品!!

 

大人気ドラマで今でもファン健在なのにDVDになっておらず、YouTubeだけが頼みの綱なのです。YouTubeとその投稿者様ほんとうに有り難い。