「ある殺し屋の鍵」 1967年 (市川雷蔵36歳)

 

 

制作]監督:森一生 原作:藤原審爾 撮影:宮川一夫 美術:西岡善信 音楽:鏑木創

[出演]市川雷蔵:西村晃:佐藤友美:中谷一郎:金内吉男

 

 踊りの師匠新田(市川雷蔵)は実は畳針一本で仕事をする凄腕の殺し屋だった。ある日ヤクザの石野組(中谷一郎)から仕事を依頼される。相手は脱税王朝倉、報酬は1500万円だと言う。新田は2000万円につり上げるが新田の腕が頼りの石野は呑むしか無かった。新田は石野組のパシリ荒木(金内吉男)を車に待たせ、朝倉の宿泊しているホテルに向かった。ホテルのプールで寛いでいる朝倉の挙動をじっと見つめる新田は一人の女に声をかけられる。なんと踊りを教えている芸者の秀子(佐藤友美)だった。秀子はその美貌と抜け目の無さで顔が広く、今は朝倉の女になっていた。

 

 

水中で朝倉に近づき針を刺す新田。ささっと引き上げると車だけが残され荒木の姿は無かった。新田は車を走らせるが下り坂でブレーキが利かず谷に転落してしまう。翌日の新聞に保釈中だった朝倉の殺された記事とホテル近くの山道の車の転落事故の記事が載った。してやったりの石野と荒木の元に秀子から電話がかかり会いたいと言う。デレデレ出かけた荒木を待っていたのは死んだと思っていた新田だった。

 

 

新田はまんまと石野組から2000万と狙われ代1000万の3000万円を手に入れ貸しロッカーに預けた。新田は朝倉殺しに黒幕がいると睨み、朝倉の弁護士だった男に近づき、後を付け石野組を操っていたのが遠藤建設の遠藤(西村晃)だと突き止めた。なんと秀子は遠藤にもコナをかけておりマンションを手に入れていた。

 

 

新田は秀子のマンションに遠藤を誘き出すが、朝倉殺しについては口を割らない。遠藤は新田を刺そうとして誤って自分の腹を刺し絶命。そこへ遠藤あてに電話がかかり「空港特別室でセンセイの壮行会がある」と告げる。新田は政財界の大立物北城こそ黒幕と知り、カメラマンの格好をして会に潜り込むーー。

 

[ある意味衝撃のラストはDVDで。またYouTube↓で復習しました。外人さんありがとう。]

https://www.youtube.com/watch?v=lvAP9l-NQXs

 

>本作では珍しい雷様の海パン姿とヨットに乗った雷ちゃんを見ることが出来ます。でもせっかくヨットなのにハイネックのセータ着用、この映画公開が12月なので例によってきちきちスケジュールで寒くなってからの撮影だったのではと思われますが。

 

 

↓ひと仕事終えたあと暗い部屋で黙々とお浚いをするらしい雷様。

やっぱり海パンより和服が似合うのでした。