「眠狂四郎」 第7話 「多情剣」1966年 (市川雷蔵34歳)

 

 

[制作]監督:井上昭 脚本:星川清司 美術:上里忠男 音楽:伊福部昭

[出演]市川雷蔵:水谷良重:中谷一郎:五味竜太郎:毛利郁子

 

 ある日の狂四郎ぷらぷら岡場所を歩いていると客引きの男達が「いい男の旦那〜、ピチピチのイイ娘がいますぜ〜」とよってきた。狂四郎は井筒屋という店に呼び出されていたが偶然にもピチピチイイ娘のいる店だった。因業女将につれられて来た「はる」は父母を侍に殺され身よりも無く女郎屋に売られて来た娘だった。当然蛇蝎のように侍を嫌っていた。が、狂四郎ははるの身の上を不憫がり身請けの金を払ってやる。そして帰りかけた所にバラバラと顔を隠した男達が襲撃して来た。乱闘となり暴漢を斥けたがすっかり怯えたはるを狂四郎はすまいに伴った。

 

 

早朝岡っ引きに職質される狂四郎。方手に手ぬぐい、黒紋付の一張羅。

 

偶然知り合った敵討ちの下曽我部典馬(中谷一郎)は円月殺法を伝授したいとつきまとうが、狂四郎は目下剣術指南の妻女殺しの罪を着せられそれどころではなかった。身の証を立てるため剣術指南赤松を訪ねるが聞き入れない。しかし浮気な妻を殺したのがとうの赤松、と酒場の女おひさ(水谷良重)に聞かされる。対決になり赤松を倒す。が、「狂四郎これを犯す」という短冊をびらびらさせながら町中を歩き回る狂女も現れ、市中で疾風組と名乗る集団に命を狙われる。

それらの刺客を放ったのは前に乱行を暴かれた将軍家の菊姫の仕業だった。

 

「われに恥辱を与えおった憎き狂四郎めえええっ」と!憤怒を燃やす菊姫。

典馬に「もしや狂四郎を恋慕しておられるのでは?」とうがった事をいわれぎくっとする!?

 

飯屋で働いていたはるが攫われ武蔵野の菊姫の住処におびき寄せられた狂四郎。

そこには囚われたはるに劇薬を浴びせようと高笑いする菊姫の姿があった! 

危うし狂四郎…!!

 

[続きはDVDで。これも印象が薄かったので10話同様YouTube ↓で復習しました、

 Sleepy Eyes of Death: The Mask of the Princess (1966) English subtitle

 

それにしても「はる」はすっかり狂四郎を信頼しおじちゃま〜と頼るようになるのですが、声だけ子供で”いたいけな小娘”と呼ばれるにはあまりにガタイのいい「はる」はなあ…”クラリス”とは言わないけどもう少し年相応の少女だと良かった。

10話と同じく、水谷良重が酒場の女おひさ役で出演。お金の為にころりと狂四郎を売るチャッカリ屋の姐さんですが、とてもチャーミング。

ただ悪女でなく可愛気があって語尾に「…ん♡」が付く。狂四郎は何度だまされても最後はかばって逃がしてやるのです。

気のせいか、役作りか?狂四郎&おひさの絡みは終始ニヤニヤデレデレ心から楽しそうウレシそうに見えるのです。

雷ちゃんがウレシそうだと私もウレシい!