「次男坊鴉」 1955年 (市川雷蔵23歳)

 

 

制作]監督:弘津三男 脚本:八尋不二 撮影:宮川一夫 美術:中村能久

[出演]市川雷蔵:瑳峨三智子:上田寛:

 

 旗本三千石柳沢豊後守の次男礼三郎(市川雷蔵)は遊びが過ぎて勘当され町家七五郎の元に預けの身となっていた。腕が立つ上男前の礼三に七五郎の娘お静(瑳峨三智子)は恋心を抱いているが、お静には親の決めた許婚の巳之助がおり巳之助はお静を好いていた。

このことを知った礼三は身を引くつもりで旅へ出た。

 

 

三年の後旅から帰ってみると家はヤクザに乗り込まれ巳之助やお静たちでは太刀打ち出来なかったところを礼三が飛び込みヤクザ達を追っ払い事なきを得たが、既に家運は傾き七五郎も亡くなっていた。そんなおり柳沢家では日光営繕奉行の大役を任されていた兄が急死し、礼三は変わりを勤める事になり一年で帰る約束でお静と別れた。

 

 

その間お静からの手紙は重臣らに握りつぶされ、礼三郎の便りも取り次がれる事もなかった。

一年の勤めを終え江戸に戻って来た礼三だったがお静の行方は知れなかった…。

 

[続きはDVDでどうぞ。これはお武家様姿も凛々しい雷様を愛でる映画ですね。]


>雷様くらいハッチャキに働いた俳優もないのじゃないかしらと思いますね。「花の白虎隊」からまだ一年ちょっとの間に6本撮るなんて。まだテレビがない時代の事で映画が娯楽の主流、映画会社が競って多作した時代とはいえ。それにしても「花の白虎隊」でちょっと骨張ってたのが一年でこのお武家様姿。美しすぎてつるっとした細面がちょっとマネキンのよう。年に一度の”雷様ファンの集い”で最近知り合った女性がこの「次男坊鴉」が一番好きとの事で、このブログにUPするにあたりまじまじ見て見たら確かに美しいいい。この頃の作品は白塗りがきつすぎるものあるのですが、この時は程よいかも。

一番最初にのせた写真、ちょっと見、フランスの古い映画みたいなシーンではないですか!?

 

<…以下日記…>上に書いた”雷様のファンの集い”(正式名称ではありませんが)主催されてるmさんは雷様大好きが高じて映画やその当時の雑誌資料可能な限りの情報収集をされており『お前は雷蔵に頼まれたのか!』と父上に呆れられたそうです。…(ああ、頼まれたいねえ!!)