「殺陣師 段平」 1962年 (市川雷蔵31歳)

 

 

[制作]監督:瑞穂春海 脚本:黒沢明  撮影:今井ひろし 美術:加藤 茂

[出演]市川雷蔵:中村鴈治郎:田中絹代:高田美和

 

 新しい大衆演劇を目指し「新国劇」を旗揚げした沢田正二郎(市川雷蔵)だったが、興行は失敗し東京を後にする。その後剣劇に活路を見出そうとする沢田の元に殺陣師の段平(中村鴈治郎)が売り込みに来るが「もうお前の振付けは古い」と冷たくあしらわれてしまう。沢田はリアリティのある振り付けを求めていた。

 

 

伝統的な型にはまった殺陣ばかりを長年見てきた段平には沢田の求めるものが分からずヤケ酒をあおる日が続き年老いた妻や娘を心配させる。ある日も飲み屋の帰りふとした事から絡まれ喧嘩になるが、それを聞きつけた沢田らが駆けつけ乱闘となる。酔眼でそれを見ていた段平だが、皆の動きに新しい振り付けのヒントを得る…。

 

 

[続きはDVDでどうぞ。短髪和服で眼鏡の書生っぽい雷ちゃんイカスね!]


>「殺陣師段平」の映画ですが、段平に重きを置いたとも沢田正二郎が出過ぎるという事もなく、演劇を作って来た人たちの楽屋ものという感じです。大映映画のいいところはセットが本物っぽく引きの画面も素晴らしいところです。今回の映画では段平の住んでる漬け物屋(だったかな?)のすすけた2階の不思議な作りの部屋、大正時代の店や、商店街、路地、旅館など美術装置も見所です。

 

 

今回沢田正二郎の画像を見ましたが、よく似せていますね。さすが雷様。大正時代ものはいくつかありますが、この冷たいんだか優しいんだか分からない沢田の役はいい! 雷ちゃんは恋愛が絡むよりこっちのほうがスッキリしてていい!(ボキャ貧だ。いい!だけか)

お話は正直、脚本が黒澤明なのに、「えっ今ので段平リアリティを会得したの!?」て感じがしなくもないのです。なのになぜ★4つかというと雷ちゃんの和服の立ち振る舞いがそれこそリアリティがありまだ見てない人にはぜひ見てほしいからであります。眼鏡も短髪も似合う。いい!

そうそう、歩くのもままならなくなった段平を探して部屋に連れ帰る実はツンデレだった沢田、優しい感じが色っぽいなんて感じました。

 

<…以下日記…>

しばらく更新しませんでしたが、ふっと順位見ると60何万位ですと!?そんなにブログやってる人がいるんだってことにビックリ!!! 閲覧履歴も低め乱高下ですが、見ていただきどうもありがとうございます!