「眠狂四郎」 第4話 「女妖剣」1964年 (市川雷蔵33歳)

 

 

制作]監督:池広一夫 脚本:星川清司

[出演]市川雷蔵:藤村志保:久保菜穂子:根岸明美:春川ますみ

 浜町の河岸にふたりの女の変死体が浮いた。女たちはアヘン漬けの将軍の娘菊姫(久保菜穂子)に嬲り殺しにされたのだった。菊姫の秘密を知った隠れキリシタンの鳥蔵と小鈴兄妹も無惨に殺された。死ぬ間際の鳥蔵から狂四郎と血の繋がりのある女が浜松にいる事を知らされる。

密輸したアヘンを蔓延させ大奥を牛耳っていた豪商備前屋は秘密を知った狂四郎の命をも狙い、浜松へ向かう先へ次々と刺客を仕掛けてくる。

 

 

鳥追いや巫女に化けた刺客を斥けつつ浜松へついた狂四郎はそこでびるぜん志摩という尼僧に会う。ところがこのびるぜん志摩もまた狂四郎の命を狙っていた…!!

[続きはDVDで。江戸から浜松までのあの手この手の刺客行脚

↓すべてを終え江戸に帰るちょっと孤独げな狂四郎に同情したワンコが付き合ってるカワイイラスト]

 


 

>シリーズで最大のヒット作だと言う事です。手を変え品を変え色仕掛けで襲って来る女達を間一髪でかわします。女は裏切ったと仲間に責め殺されるのですが、女殺す暇があったら狂四郎狙えばいいじゃんなんてそんな野暮は言わず、その趣向一つ一つを楽しむ映画なのです。

↓これは純真なキリシタンの娘をなぶりものにした転びバテレンが放逐されたところを待ち伏せし一刀の元に斬り殺す狂四郎。

このシーンのメイキングが特典映像に入っていますが、リハーサルのほうが厳しい顔をしています。(すご〜い深読みをすると、本当にこの欲望のために娘を手込めにし転びバテレンになった異人の男を、本当に憎んでいるような厳しい表情をしていました。狂四郎の設定が転びバテレンと武家の娘の間に生まれた子供とうい事で、母親は自害しています。実人生でも本当の男親を知らない(本当の父親は何故か母親共々子供と別れています)雷蔵さんには複雑な気持ちだったのではないでしょうか。

だからといって雷ちゃんが不幸な人だった訳でもないようです。姉夫婦に望まれて若い母親は養子に出したのですが、とてもかわいがられて育った様子がいくつかのスナップからも窺えます。しかしその両親が実の親でなかったと知った時の気持ち。いくら考えても私には分からない事なのですが、孤独な影のある狂四郎が一方では共演者と子供のように巫山戯合う雷ちゃんの姿は現場のスタッフには好ましく映っていたようでやっぱり少年期は幸せにすくすく育ったんだろうなと思います。養父がうどんを一本一本すする幼児の雷ちゃんを嬉しそうに見ていたという記事は微笑ましいです)

 

 ところで”運痴”だと言われてた雷ちゃん、馬は乗りこなす為に自分で馬主になってあい間あい間に訓練したそう。熱心ですね、本当により良い作品にするためには労を惜しまなかった人なんですね。

 

 

<…以下は日記…>秋のいい季節に帰省しようとしたら台風18号直撃でどうなるやら。ANAからは「飛行機欠航になるかもしれません」メールは来てたけど、はっきり「欠航」とは書いてない以上、確認と判断は御まかせという事なんだろうか?電話はいくらかけても通じないし、メールは返事がすぐにはこないと予防線を張っている!本当に困った。

最近こういうのが多くて困る。サポート電話一発で繋がった事なんかないし。ま、私の場合は帰省でレジャーかもしれないけど緊急の場合はほんとに困るね。ANAの人はこのブログ見ないと思うが。