第20話
「 もういいや、死のう 」
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説教をくらった後、布団に入った。
遺書ではないけど、無意識的に携帯のボイスレコーダーに
その時の気持ちを録音しておいた。
「はあ、つらい。
死にたいくらいつらい。
頑張らなあかん。 けど、もう頑張れない。
もうどうしたらいいのか。
はあ苦しい・・・ 。」
翌朝、僕はズボンのベルトを取りだして、
首に巻いていた。
「これで、力を入れれば死ねる」
そう思ったが、力を入れることは出来なかった。
やはり、死ぬのは怖い。
それと同時に、思い出すのは、両親の存在だった。
いまここで死んだら、育ててくれた両親に申し訳ない。
寸前のところで僕は死から免れることができた。
うつろうつろになりながらも、また勤務に向かうのである。