あのひとの悲しみは
天上川の上流の岩であろうか
轟音など聞こえないし流れない

あのひとの慟哭の前に
砂利を抱えつつも
私はなにも言えなくなった

けれど

あの人と私は
同じ場所にはいない

私の涙は小石を濡らした