生きているのは

半径10メートル以内の世界


実は小さな世界だ


私は空を飛べない

海で暮らせない

太陽のそばまで行けない


けれど

空がなかったら雨も降らない

海がなかったら生活できない

太陽がなかったら飢え死にする


みんな

小さな仲間の輪を作って

その輪っか同士で交渉しあい

不協和音をおこし

取り込み取り込まれ

ときには志高く

ときには流され

何かが生まれては消える


大きな世界をまんべんなく見るには

人は小さすぎる


仲間の輪っかレンズを通じて

見るから

それぞれ見え方が違うんだ


自分のレンズは目に張り付き過ぎて

見えない


他人の輪っかレンズは

なんであんなに大きいんだろう