最近、書くことなくて困ってたので、自分が詩を書き始めたきっかけについて語ろうかなと思う。
僕はもともと本を読むことが好きではなかった。どっちかというと漫画のほうが好きな感じ(今もそうだけど
でも、中学三年生の時、国語の受験対策に、小説を読んでみようと思って川端康成の『雪国』の読んだ。
衝撃的だった。今まで文章になんてかけらも興味なかったのに、この小説の文章表現はあまりにも美しくて儚かった。
難しくて、物語の意味なんてちっとも理解できないのに、それでも感動した。
それを塾の講師(大学院生)に話したら、茨木のり子の『詩のこころを読む』を貸してくれた。
それを読んで、また衝撃を受けた。
なんだ、この詩というものを美しさは?!
それはもう、今まで好きだったものすべてを投げ出したくなるほど、文学に身をほだされてしまった。
まあ、今思えばハマる素養は十分あったと思う。母親が好きだったユーミンの詩も大好きだったし。
そういうわけで、自分は将来絶対文学部に入って文学を学ぶ! と決めてしまった。まだ中学生なのに。
でも、そこからが大変だった。
当時の自分はまだ語彙力が少なかった。文章能力が乏しかった(今もそうだけど
学校から帰るとき、いつも空がコバルトブルーで、雲がピンクだったり青紫だったりするのを見ていつも感動していたけど、それをどう言葉にしたらいいか分からなかった。
いきなり川端康成やらなんやら、文豪の小説から文学に興味を持ちだしたから、難しく、高尚なものを書かないといけないと思っていた。
かえって、自分の表現力というものを抑制してしまった。
高校受験に失敗したのもあったが、そういう表現のいきどころのなさ、胸の中にある焦燥感で一時かなり暗かった。
まわりの友達は『今、会いにゆきます』とか『Deep Love』とか、流行りの小説(しかも当時は軽いものがもてはやされていた)しか読まないから、自分はなんとなく同世代の人の感性が理解できなかった。
それ面白いの? って感じで。歌もサスケの青いベンチとか流行ってたし。
そんなこんなで、だんだん自分に限界を感じて(早い)詩を書くとか、そんな難しいことはもうやめた!ってなった。
そっから話は飛んで、大学4年生。
念願の文学部に入ったが、自分の望む授業なんてなにもなかった。就職に不利だし、何もいいことなかった。
相変わらず本を読んだりはしていたが、自分で書くということには抵抗があった。本当は、自分を表現したかったけど。
できないから適当にニコ動見たり、バイトしたりする程度のダメ学生だった。
そんな自分がリーマンショック以降の就職氷河期を乗り切れるはずもなく。
自分は就職浪人するか、どうするか、という瀬戸際に立たされていた。
自己分析とか言われても、たいしたこと何もやってない。自分は何もやってない。
誰にも自己PRできることなんてしてない。かなり後悔した。
もっといろんなことをやっておけばよかった
で、結局医療系の専門学校に入ることになり…それが2011年の1月ごろ。大学の卒業間際だ。
その時、どういうきっかけでこの本を知ったか忘れた。
『ずっとやりたかったことを、やりなさい』という本。
アーティストになりたかった人を導くための本。
これは…と思って、この本に書いてあるモーニングノートやらなんやら、必死でやった。
この本に言われていることをやったら、自分の中の表現したい欲は解放されるかもしれない、と。
正直、童貞捨てるより必死だったと思う。自分の中では完全に性欲<<<<<表現欲だった。
で、途中東日本大震災という最悪の妨害を食らったりして挫折しかけたけど、この本のおかげで少しずつ自分の好きなものについて考えることができたし、いろんな自分の魅力に気づけた。
でも、なぜか詩を書く、ということをあまりしていなかった。
なんか、そういうのってダサい、って思ってたし、つまらない面倒くさいって思ってた。
そうして、2年半が過ぎた。
いろんなことに興味を持って、積極的になっていたけど
結局、文章を書くということには最後まで抵抗感があった。
でも、2年半後の2013年11月、忘れもしない、自分は大事な病院実習を落とした。
落ちた理由は、自分が悪いのか、病院側のバイザーが悪いのか医師が悪いのか、患者が良くなかったのか、いまだに分からない。
とにかく人間関係がごちゃごちゃになって、それに自分は半分巻き添えを食らう形で、実習を続行できなくなった。自分が、実習を途中で辞退した。
もうこんな報われないこと、醜い人間関係、することに何の意味があるのだろうと思った。
あんなに頑張ったのに…って思って、すごく落ち込んだ。
で、落ち込んで死ぬほどだらけていた時、今後どうすればいいか分からなくて、ネットを適当に見ていたら、とあるスピリチュアルカウンセラーのサイトを見つけた。
なんでもゲイのカップルが営むスピリチュアルカウンセリングという風変わりな店で、自分が通っていた大学のすぐ横にあることが分かった。
偶然とはいえ、なにやら縁を感じたので、「まあ何もしないよりはまし」という感じで行ってみた。
で、そこで将来のことやらなんやら相談してみたら「これからは何をしてもいい、自由にすればいい」と言われた。
まあ、それだけだったら誰でもいえることだ。正直、相手が本物かどうか分からないし。
でもいろんなアドバイスをもらった後、最後に
「何をしてもいいけど、音楽聞くのでもなんでも、自分が感じたことを文章にするということをやってほしい」と言われた。「30歳になったとき、それが仕事になる。というか、それを仕事にせざるを得なくなる」とまで言われた。
その時は、あまり納得いかなかった。でも、ここまで断言されたらさすがに考える。
文章ねえ…でもなに書けばいいか分かんないし…と。
結局詩を書いたりということには消極的だった。きっかけがどうしてもつかめなかった。
で、それから4か月後、自分は結局学校を辞めることになった。
三年間モーニングノートをやっていて学校の愚痴ばっかり言ってたし、学校のクラスメイトの異様に悪い人間関係や、学校の教育方針、入れ替わりの早すぎる教員(自分が入ったときの教員はほぼ全員やめてしまった)に加え、実習先の同業者の人間性の低さにうんざりしきっていたから、仕方なかった。
でも、自分の意思で辞めたとはいえ、25で学校中退はきつい。きつすぎる。
退学届を出して、空っぽになったとき、ふとネットラジオで音楽を聴いていたら、詩が浮かんだ。
初めて、詩がすらすらと思い浮かんだ。
好きな音楽を聴いていると、なぜか詩が簡単にかけることに気づいた。
ペンで書くともどかしいから、思い浮かんだことをすぐかけるように、タイピングで書きとめようと思った。
ついでに、ブログにしちゃおうと思った。
これがこのブログ設立の経緯だ。長い…!
ちなみに一番最初に投稿したやつと、二つ目の詩が退学届を出した日に作ったもの。
まさか学校退学が詩を書くきっかけになるとは…ね。
でも、詩を書くって楽しいと、初めて純粋に思えてる。
それがとてもうれしい。10年越しの夢達成である。ささやかだけど。