
今日、声にならない声で
呼びとめられたきがしたので
振り返ると
パーキンソン病の患者さんが
ノートを持ってこちらを見ていました。
「どうしたの?」
とノートをのぞいてみると
「今日は、ここでリハビリしてもらえませんか?」
と震える手で一生懸命書いた字が
並んでいました。
珍しいなぁ~と
思いつつも
ベッドサイドでの訓練が終わった頃
いつもは、緩慢な動作の
患者さんが
さっと動き
一冊の本を
手渡してくれました。
ページをめくると
素敵な水彩画と
エッセイが・・・。
それは、患者さんの娘さんが
お母さんのために
作成した本でした。
その中には、私の知らない
患者さんの素敵な日常が描かれており
病気と共に生きる
覚悟が刻まれていました。
患者さんが私にどういう思いで
この本を見せてくれたのかは
わかりませんが、
病気になる前には
当たり前の日常がそこにはあったんだと
改めて考えさせられました。
いつもは表情の乏しい患者さんですが
今日は少し誇らしげでした。
大切な宝物を見せてもらって
私もとっても嬉しい気分になりました
