とある…先月のこと。。。
『すべてヲ出ス 出し切ル オシミナク出ス。』
この言葉が書かれた壁掛けが一つ。
そのシンプルな檜のカウンターに…
煌々と輝きを放つ…その言葉が目に入る。
最初に来店した際は、何と不思議な奇才なオーラを放つ大将だと。。。
今は、この…壁に書かれた言葉が、他に似合う方はいないのではと。。。
思うくらい。
この大将の、寿しは…常に進化をし続け、止まるとこを知らない。
そして貪欲なまでに、寿しを愛する男が、しきたりや建前を越え。。。
そこから生まれた独自の「こだわり」が人を感動させるのだと。
…この寿しを食べる度に感じさせられる。
南森町 『寿し芳』
星を持ち続ける名店だが…
やはり、星のある店は。。。
幾つもある寿し屋の中でも、その『独特』な輝きが…
人を、引き付け魅了し続ける。
まずは…今宵も乾杯
酒飲みには堪らない
ちょこっと肴の名作
今年初のナマコは、大きくて触感も良く
丼いっぱい食べたかった
久々に、蒸し寿司を食べたが・・・
甘酸っぱい寿し飯が、より一層香りが立って・・・
この季節、セコを前菜で出す店は多いが・・・
蒸し寿司バージョンは、絶品やと思う。
『鯖の変わりダネ』
炙り、熟成、おからを塗したり。。。。
へしこは、チビチビやりましてん
こんな時は、やっぱり日本酒
「はいっ」
と言って渡される。。。大トロの海苔巻きは・・・。
一瞬、度肝を抜かされるが、口に入れた瞬間とろける食感。
考えてる暇なんて無い(笑)
お次は、鯛シリーズ。
昆布締めした鯛を更に、昆布を巻いて食べるという手法。
旨みが、舌に乗った瞬間に広がる。
骨蒸しは、パクチーをちょっと入れて、香りを楽しむのが好き。
普段、パクチー苦手やねんけど・・・
これは、ハマる
ヒラメと海老は、笹で包んでた。
開けた瞬間の、何とも言えない香りが好き
『鰹のタタキ』
食べる直前に串打ちして炙りたてを切ってくれる。
「熱っ熱っ」
言いながら・・・
切り分けてくれる鰹は・・・
ヒカリもんもキラキラしてた
お口直しに、めっちゃ貝の旨みたっぷりな、赤出汁
大好きな干瓢巻きは、多めに頂きました
〆の玉子も、こちらはユーモアたっぷり
伊達巻風と・・・
ゆで卵の黄身を一度取り出し酢飯と和えて再度詰め合わせたもの
見た目も可愛いが
このゆで卵が、笑ってしまうくらい美味しいねん
そうこうしてたら・・・お店の電気が消えて
いきなりドリカムのハッピーバースデーをBGMに・・・
大将がケーキ持って登場(笑)
最後の最後まで・・・めっちゃ笑った
極めつけは・・・
私のデジカメに、いつのまにか満面の笑顔の大将のアップ写真(笑)
ほんまに、面白すぎる
寿し屋の大将らしからぬ。。。
スーパー気さくなところも・・・
寿しに対する純粋な探究心たっぷりな姿勢も・・・
すべてが、他の追随を許さぬ。。。この『寿し芳』の魅力と感じた。
この寿し屋の 『すべてヲ出す 出し切ル オシミナク出ス』は・・・
まだまだ続きそう。。。