おととしの6月にナス法バー抜去手術を受けてから、2年1ヶ月が経ちました。あの夏の暑い松山を思い出します。

 術後の体調ですが良好が継続しています。たまに30分~1時間くらいジョギングしたりするのですが、息が切れることがありません。歩きと同じくらいの呼吸でできているかもしれません。さらには普段の生活で安静時、今呼吸をしていなかったんじゃないかと思うことがあります。長らく強度の漏斗胸であったおかげで少ない酸素で生活することに慣れすぎてしまい、身体が呼吸を必要としていないのだろうと思うわけですが、それでは呼吸筋とか、中身が鍛えられてないなと思うところです。負荷のある運動をしないとですね。

 最近は薄着にも慣れてきてTシャツ一枚で外出することも増えました。先日健康診断で血圧を測ったところ今までにない平常値で驚きました。これまで病院で血圧を計れば上は130~150だったので、おそらく漏斗胸のコンプレックス的なものが緩和されてきて精神的なものが強くなり、いわゆる白衣高血圧が現れなくなったのではとちょっとした進化を感じました。

 見た目に関しては、昨年平らだったのが姿勢によっていくらか内側に戻ってる感じがあります。凹みというより胸の前後の厚みが減ってきている感じです。吸気をして胸を内側から前に膨らませたい(ポパイのように)と思うわけですが、あれってどうやるんですかね。

 それについてこの1年で気づいたことですが、胸を前方に膨らませるという行為が難しい。普通の人は、普通に膨らむんですよねきっと?運転免許の人工呼吸の講習で意識のない人の呼吸があるかどうか、人形の胸が前後に動いてるかで確認するなんてやった覚えがあります。それが私には当てはまらない。

 私だけなのか、漏斗胸患者の特徴なのか、息を吸うと両脇腹あたりの肺が、横に広がります。胸が横に広がるってことは、胸の真ん中が引っ込むんです。つまりは吸気すればするほど、胸がへこみ、胸が圧迫されて息苦しさを感じ、もっと吸気したくなる。悪循環まっしぐらです。世界的に漏斗胸の発生メカニズムはまだわかっていないようですが、このような肺の配置?構造上の問題が一因にあるのでは。広がる脇腹を両手でグッとおさえて息を吸うと、胸の別なところが広がる新しい感覚がします。どなたか研究しませんかね。

 需要のあるなしわかりませんが、定期観察としてまた1年後かに更新します。夏休みの長期休暇中に漏斗胸の手術を受ける人が多いとききます。こらからか、まさに今か、という人がたくさんいらっしゃるでしょう、頑張ってください!