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【映画レビュー】ザ・メニュー 〜豪華ディナーの裏に潜む狂気〜
こんにちは。今日は映画『ザ・メニュー(The Menu)』をご紹介します。
一見するとグルメ映画、でも実際はサスペンスとブラックユーモアが効いた衝撃作です。
あらすじ
舞台は孤島にある三つ星級の高級レストラン。
限られたセレブ客だけが招かれ、世界的シェフ・スローヴィック(レイフ・ファインズ)の特別ディナーが振る舞われます。
招待されたのは、食通を気取る男タイラー(ニコラス・ホルト)と、その同伴者マーゴ(アニャ・テイラー=ジョイ)。
他にも大企業の経営者、映画スター、グルメ評論家など“上流階級”が集まります。
しかし、コースが進むにつれて雰囲気はどんどん不穏に…。
料理にはシェフの怒りと復讐心が込められており、次第にディナーは**「命を懸けた饗宴」**へと姿を変えていきます。
見どころ
- 美しい料理と、張り詰めた緊張感のギャップ。
- 芸術と消費、シェフと客という「支配する者・される者」の関係。
- 富裕層や承認欲求への風刺がたっぷり。
観ているうちに、「食べること」ってなんだろう? 「幸せ」とは何だろう? と考えさせられます。
結末(ネタバレ注意)
最後の料理は、まさかの「スモア」。
チョコとマシュマロを火であぶった、子どもでも作れる甘いお菓子です。
豪華で洗練された料理の極致を極めた末にたどり着いたのは、もっとも庶民的で安っぽい一品。
シェフはそれを「究極のメニュー」とし、客もろともレストランを炎で包み込みます。
ただ一人、マーゴだけが生き残ります。
彼女は「高級料理」ではなく「シンプルなバーガー」を求め、シェフに初心を思い出させたからです。
感想
『ザ・メニュー』は、ただのホラーでもグルメ映画でもありません。
**「本当に人を満たすものは何か?」**を突きつける社会風刺劇でした。
派手なものに目を奪われがちな時代に、原点を忘れてはいけない。
そんなメッセージが心に残ります。
👉 グルメ映画好きも、サスペンス好きも楽しめる一本。
ぜひ一度ご覧になってみてください!
ひめゆり
2007年のドキュメンタリー映画
「天国に行ったら、皆に伝えたいことがあるの。戦争が終わってからとても素敵な事が沢山あったの!」
毎年、ポレポレ東中野で6月に上映
太平洋戦争末期、壮絶な地上戦が繰り広げられた沖縄では女学生の多くが戦場に出て看護活動に従事することとなった。
トラウマとなりずっと口を閉ざしていた女学生達が時を経て、後世に残す事を決意
13年の時をかけて記録したドキュメンタリー映画
背中を向けているのは柴田晶平監督
たまたま舞台挨拶があった