甲子園の土 -2ページ目

甲子園の土

 毎年、春夏の全国高校野球甲子園大会で敗退したチームの選手は一心不乱にバッグに、スパイクの袋に甲子園の土を詰め込む。持ち帰った甲子園の土はその後選手の大きな心の糧となっている。 

 終戦直後から叫ばれてきた「これからは英語が必要だ」、そしてその都度、英語に関するさまざまな大ベストセラーが生まれてきた。だが、現在、依然として、いやそれどころか、ますます「われわれ日本人は英語ができない、英語ができないと世界では生きていけない」と叫ばれている。

 なぜ英語ができないか。小学校からの英語教育の導入、こんな改革は大した効果は期待できない。根本は入学試験、高校、大学の入学試験を変えなければならない。部分的にではなく、大改革が必要である。どんなに煩わしくとも、4つの技能を問う試験にしなければならない。そのためには各種の資格試験を採用することも考えなければならない。

 そして根本的には大学の英語教員の英語力を高めないと解決にはならない。実用的な技能はネーティヴスピーカーに任せて、相変わらず訳読や異文化理解と称してビデをやDVDを見せるだけの日本人英語教師の代わりに4つの技能と研究能力を備えた英語教師を採用して、中・高校の英語教員を養成しなければならない。喫緊の問題だ。

 英語教育の改革を英語教員に任せていては改革できない。なぜなら、英語教員は自分たちの能力の範囲内の改革しかできない、しないからである。これが永遠に続く「英語が必要だ。だが、われわれ日本人は英語ができない。何とかしないと世界の孤児になる」という叫びの元凶だ。