患者さんのお葬式に行って来ました。

と言っても

ご家族に挨拶して

ご遺体のお顔を拝見して

手を合わせただけなのですが。


日本みたいなお通夜じゃなく

ビューイングという

お通夜みたいなことです。


外来で会う姿しか知らないので

(当然ですが、、、)

若かりし頃の患者さんの

生き生きとした姿に

それぞれの人生と歴史があって

私達は患者さん達のことを

本当に何も知らないんだなと

痛感しました。


結局

直接の死因は

循環器系の疾患で

なぜそこがそうなってしまったのかは

はっきりとは言えないのですが


腎不全患者さん達で

恐ろしい合併症は

血中カルシウムによる

循環器系の障害があるので

それだったのかなと

色々考えを巡らせています。


日本でもそういうことは

あったと思いますが

日本で経験したことのないような

循環器系の合併症を

最近よく見聞きするので

一体どうなってるんだろうって

思います。


まず

日本のような

レントゲンやエコーみたいな

画像検査を定期的にしない

ということと

腎臓に関係無いことは

腎臓内科医の範疇じゃない

ってことで

専門分野しか見ない

っていうことが

合併症の発見を遅らせていると思います。


透析で長生きができるようになったので

日々感じない血管の石灰化とか

透析で十分に取り除け無い老廃物の蓄積が

年月を経て命や身体機能を脅かす

恐ろしい敵


日本では今

副甲状腺の摘出術とか

実施頻度はどの程度なのでしょうか。


副甲状腺が血中カルシウム濃度を

コントロールする司令塔のようなもの

なんですが

この摘出術の基準について

医師に聞いたところ

ほとんど実施しないそうです。


理由は

副甲状腺ホルモンが上がらないようにする

薬をきちんと飲めない人達が

主にそういうことになるので

副甲状腺摘出後の合併症予防の薬も

きちんと飲めず

合併症のモグラ叩き状態になるから

らしく

結局

血管の石灰化が酷くなったら

摘出する、、、

って

そ、それじゃあ

手遅れじゃん‼️😰


日頃の自己管理がいかに重要か、、、

どうしてこんなに

薬を飲めないのか

透析治療をきちんと指示通りに

できないのか、、、


自分だったら

果たして

そうやって指示された通りに

できるんだろうか?


毎日腹膜透析を家でやる

もしくは

在宅血液透析を週5回3時間ずつやる

そして

食事と水分に気をつけて

薬を忘れずに飲む


こうやって書き上げると

大変なことです。


透析センターに週三回行くよりは

自由にできる、、、

とはいえ

やるっていう決意を持ってかからないと

きちんきちんとはできないでしょう。


それに多くの場合

糖尿病や高血圧という

生活習慣病から腎不全になるわけで

遺伝やその他の理由の方々も

少なからずおられますが、、、


今更きちんとできるのか?

という問題もあり、、、


また逆に

きちんとやってたら

予防はできるのか

というと

必ずしもそうでは無かったり、、、


ナースとして

できることって

一体なんなんでしょう。


あれせーこれせー

ってやいやい言うだけのナースには

なりたく無いけれど

可能な限り予防できることは

予防してもらいたい。


透析クリニックでは

腎移植しない限り

患者さんはいつか亡くなっていくわけで

でも私の願いは

足が無くなるとかという

合併症に苦しまず

出来るだけ元気に長生きして

安楽に亡くなって欲しい

ということです。


ナースなんて

結局大したことできないんですけど

大したことできないというとこまでの

全力もまだ尽くせていない

というのが実際のところです。


悩む前にまず勉強かな、、、😣