今日は有休をもらって乳腺外来へ。


先日受けた追加切除手術の結果と、やっと出るだろう二つめ乳がんの本来の診断結果を聞くために。



中待合に呼ばれてから30分。


さすがにもうこれ以上は何もないだろう、とたかを括っていた私は名前を呼ばれ診察室に揚々と入った。





「先生こんにちはー!」





先週。


手術の傷をケンジーがチェックするというまさかの事態があったので(←乳腺外科医だけど。)

今日は前が開けやすいという理由だけで普段はあまり着ないブラウスで病院へ。(前回、うっかりシャツワンピースを着ていき「そのまま捲り上げていいです」と言われた)




ところが今日は



「傷はどうですか?」



「問題ありません(出血が続いた以外は。)



そんなやり取りだけで傷を見ることなく終わった。


そして私が椅子に座るや否やケンジーは言った。







「先日の手術の結果が良くなくてですね…」







"良くなくて"







ケンジーは断定的な物言いはあまりしない。


たとえ数パーセントしかなくても何かしら可能性がある限りは断定はしない。


前回 想定外の断端陽性が見つかった時も







「病理の結果なのです…」







と、いいも悪いもない言い方をした。






だから「良くなくて」という言葉を聞いた時覚悟をした。




これから受けるだろうショックに負けないように。





ケンジーは追加切除手術の病理の写真を見せた。



先日追加で受けたのは断端陽性が示唆された皮膚の範囲を切り取る手術。




それはとても簡単な手術だった。




なのにケンジーが示したその写真は、ど素人の私が見ても





「え?コレ、今回の手術の写真??」






と思うほど明らかな異変が映っていた。





いつでも。

静かに穏やかに話しながらも到達すべき結論を見失わないケンジーの言葉はわかりやすい。



ところが今日は、とても歯切れが悪く何を言おうとしているのかがさっぱりわからなかった。




色々なデータ、情報を私に見せた後にやっと私にもわかる言葉を言った。






「浸潤癌が乳房にまだ散らばっている可能性が高いです」







乳腺外来に行く時というのは



たとえそれが術後数年経っていても、心のどこかに覚悟を置いて臨む自分がいる。




でも今日のケンジーの言葉は




私の想定を遥かに超えていて、



理解をするのにかなり時間を要し何度も同じ質問をした。






この1週間




「乳房MRI  見落とし」




「乳がん MRI   映らない」





そういうワードで検索しても何故だか何もヒットしなかった。


その理由がやっとこの後わかることができた。











今すべきは、決めること。




悲しんでいる暇はない。




心が整理しきれていないのでとりあえずここまで。