久しぶりのブログ。
様々な理由でネットから離れていた。
(連絡下さっていた皆様、不義理を働き申し訳ないです)
2016年7月2日。
それは私がこの手で乳房のしこりを見つけた日。
毎年この日に記事を書いていて、それだけは今年も書きたいと思っていたが
私には新たな問題が山脈のように立ちふさがっていて、とても書ける心境ではなかった。
先週の金曜日。
その問題のひとつに結果が出た。
私の乳房のしこりも、娘の乳房のしこりもこの手で見つけた私は、新たに
娘の頸部にしこりを見つけた。
見た目ではわからない。
でも「首が痛い。小さい時から時々痛くなる」と言った娘の頸部を触った私の指にふれたのはまぎれもなくしこり。
翌日会社を休ませすぐに病院へ行かせた。
大きな病院はこの近辺では紹介状がないと診てもらえないので、CTなどの検査ができ、尚且つ大きな病院に紹介状を書いてもらえるクリニックを選んだところエコーで腫瘤が認められ
「今なら間に合うから!」
と、私が乳がんでお世話になっている大学病院に紹介状を書いてもらい、タクシーで駆け込んだらしい。
CT、エコー、血液検査、レントゲン。
そして
細胞診。
まだ24歳にもかかわらず乳房のしこりに続き人生二度目の細胞診。
先週金曜、病理結果が出るということで私も半休を取り付き添った。
「たぶん良性」
そう言われながらも、悪性だった時の病理診断の瞬間を一人で背負わせることがイヤで。
三年前。
私が悪性腫瘍の診断を下された日。
頭の中はある思いでいっぱいだった。
「乳がんと言われる前の、昨日の自分に戻りたい。」
娘に同じ思いはさせたくなかった。
そして先週金曜日。
私が手術を受けた大学病院の耳鼻咽喉科で一緒に病理結果を聞いた。
腫瘤は幸運にも良性だった。
が、手術で切除することに。
悪性腫瘍ではなかったそのしこりの正体は、聞いたこともない、罹患率は10万人に1人という、先天性の珍しい病気だった。
ゴルフボール大の大きさになってから見つかるケースがほとんどという。
しこりセンサー(笑)と呼ばれる私の指先は1.7センチ大のぐりっとしたもの見つけてしまった。
「普通、この大きさでは発見されないんですが…全身麻酔で喉を切開する手術となりますがこの大きさなら半年ごとに経過を見守るというのもありだと思います。どうしますか?」
この先生の言葉に私も手術を躊躇した。
だが娘は言った。
「胸のしこりも経過観察で、これ以上地雷を抱えるのはイヤだから切ってください。」
これを聞いた瞬間、
「ああ。私の娘だな」
そう感じた。
そのしこりは小さくなる事も消える事もなく、稀にだががん化する事もあると言う。
ということ以外ネットには殆ど情報はない。
自分だったら「不安要素は取ってしまえ!」と手術しか考えないが、若い娘の喉にキズがつく事実を前にひるんだ私に、娘は「小さいうちに切れば傷も小さいから」と頼もしく言った。
かくして4年ぶりに手術がない夏を迎えようとしていた私たちだったが、今年も手術を受ける夏となった。
奇しくも娘の手術日は昨年私が乳頭乳輪再建手術を受けたちょうど一年後。
大丈夫。
手術を乗り越えた先に沖縄が待っている。
2人でまた二人三脚で頑張ろう。